ガリンゴ リターンズ
ガリンゴが現れた。
サイズからみて、あれがベビーだろう。
こっちを睨み付けるように
或いは品定めでもするように
じっと見つめてくる。
「よし、行くぞ。」
「「「おー。」」」
ぷるーっ
そう声をかけると
ガリンゴも動き出した。
ビューン
「おっと、危ない。」
「っ、大丈夫ですか?」
「大丈夫だ。掠ってすらない。」
ビューン
相変わらずの速さだ。
4人と1匹でも
避け続けるのはつらい。
「一気に行くぞ。」
「おっけ~。」
そう言って、桜が抜き身の剣を
だいぶ離れた所から振り切った。
ブンッ ザクッ
「お、おい。嘘だろ。」
「おねえたん、すっごーい。」
「えへへ。」テレテレ
心がなんと一撃で
真っ二つに斬り伏せた。
「これなら、行けそうですね。」
「ああ、行けるぞ。」
キシャー キシャー
「今のうちに囲まれたか。」
周りには大量のガリンゴがいた。
ざっと見積もって100匹はいるだろう。
「おにいちゃん、流石にあれだけの
数を一撃は無理だよ。」
「分かってるよ。」
(どうする・・・)
「とりあえず、突破口を開くぞ。
このままじゃ、やられるからな。」
「「「うん。」」」
「『ファイア』。」
ブンッ
「ファイア~。」
バチンッ バチンッ
ダンッ ダンッ ダンッ
最大火力で火魔法、剣戟、
火炎放射、電気の銃と鞭が
飛び交った。
「今だ。」
開いた隙間を駆け抜けて、
十分に間合いをとれた頃。
クラッ
(ん?なんだ・・・
急に身体が痺れて・・・)
「おにいたん・・・。」
桜が倒れた。




