学校での騒動
明けて翌日。
空雅は昨日の晩に母から聞いた
ことが気になっていた。
(指輪が拡散したら、きっと
大混乱が起こるはずだ。
できる限り、周りの動向
には気をつけよう)
指輪の画期的な能力を知っている為、
より心配は大きいものだった。
それとは別に、最近、大堂寺が
積極的に嫌がらせをするようになった。
これが原因で空雅はいつも以上に
学校へ行く気を失っていた。
だから、家を出てからずっと
溜め息ばかりついていた。
「はあー。」
「あ、あの・・・、黒岡くん。」
「あっ、帆風さん。おはよう。」
「うん、おはよう。えっとー、何か心配ごと?」
「えっ?」
「いや、さっきから何度も
溜め息ついているから・・・。」
「ああ、大丈夫だよ。
心配してくれて、ありがとうね。」
「す、好きな人のことを
心配するのは当然だよぅ。」ボソッ
「えっ?」
「う、ううん。何でもないの。」
そう言って黙ってしまった。
__高等学校__
「あれ?今日は何も仕掛けてない。」
学校へついて早々に違和感があった。
「まあ、何もないことは良いことだな。」
(あそこで睨んでいる大堂寺が
いなけりゃ、もっとよかったんだけど)
「なあ、昨日の事件知ってるか?」
「ああ、ジャックのヤツだろ?」
「そうそう、それがな・・・」
「あの指輪、キレイだったよね~。」
「そうだね。あんな、
結婚指輪が欲しいなぁ~。」
「ななちゃんは、先に相手見つけなきゃ。」
「ひっど~い。私にだって相手ぐらいいるもん。」
「本当に?・・・」
ワイワイガヤガヤ
そんな感じで昨日の事件で盛り上がっていた。
その中でもずっと大堂寺は睨んでいた。
(いや、あれは・・・。もしかして、
帆風さんと一緒に登校したのを
見られたのか?それならあの目は・・・。)
悩みごとがまた一つ増えたのであった。




