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次元を超えたRPG!  作者: ゼロ
~第1章~ 異世界探訪編
35/202

親子の恋

若干長めです。

__イム村__


村に帰ってからも村長含むたくさんの村人が

喜び合い、俺たちにお礼の言葉を投げかけた。

俺が抱き抱えた透明なスライムに疑問を持つ人もいたが、

簡単な説明でみんな納得してくれた。


「ありがとう。

 小僧達には感謝してもしきれんわい。

 いや、もう小僧達はよそう。

 この村の英雄たちよ。」


村長がそんなことまで言い出した。

現在俺たちの評価がうなぎのぼりだ。


「ありがとうございます。

 おかげでお母さんにもう一度会えました。」


そういって、若干上気した顔で

フィーヤさんも泣きついてきた。

ひとしきり喜びの涙を流したあと、

自分の行動に赤面していたが。


「私はフラウ・バイドルフ。

 ありがとう。父も娘も村の皆も、

 そして私も救ってくれて。

 本当にありがとう。」


少しうるんだ瞳のフィーヤさんの

お母さんにもそう言われた。


「そこまでのことしたつもりは

 ないんだけどなぁ。」

「だよねぇ。」

「さくらは感謝は素直に

 受け取っておくべきだと思うよー。」


そんな話をしていると、村長一家に誘われて

お昼をご馳走になることになった。

命懸けの決闘じゃなく、話し合いで事が済んだので、

帰ってもまだ昼ちょっと回ったぐらいだった。


__村長宅__


「あの、突然ですが、その・・・。」


食事も終盤になるとフィーヤさんが

もじもじしながら何かを言いたそうにした。

そして意を決したように声をあげて言った。


「あの、私も連れて行ってください!」


予想以上に大きな声を出したのか、

フィーヤさんがビックリしていた。

というか、俺と心もビックリした。

桜はこの展開を読んでいた様で平然としている。


「その、なんて言うか・・・、

 クーガさんの事気になって。

 気づいてないかもしれないですけど、

 さっき私がスライムに襲われていた時

 助けてくれたんですよ。

 偶々だと思いますけど、それでも嬉しくて。」


そんなこと全然気づいてなかった。

途中、何人か危険に晒されていたのを

夢中で助けたような覚えはあるが。


「私も娘からその話を聞いて、

 ちょっと淋しいけど

 連れて行って欲しいの。」


軽いデジャヴを感じながら

やはりこう聞いた。


「いいんですか?」


「本当は私が一緒に

 ついて行きたいんだけど、

 流石に娘の恋敵に

 成るわけにはいかないからね~。」

「ちょっとお母さん!」


いきなりなカミングアウトに

びっくりしたが、やはり

桜は動じていない。


「コホンッ。」


フィーヤさんは、

わざとらしく咳払いをして、

まだ赤い顔のまま頼んできた。


「足手纏いかもしれないですけど、

 どうか私を連れて行って下さい。」


緊張した面もちでまるで

人生がかかっているような

気迫を感じた。


「わかった。一緒に行こう。」


途端に満面の笑みになるフィーヤさん。


「二人ともいいよな?」

「うーん・・・。」

「いいよ。こうなると思ってたし。」


悩んでいる素振りを見せる心に対し、

桜はあっさりと答えた。


「わかったよぅ。」


桜が同意したので、自分一人

駄々を捏ねる訳にも行かず、

心も結局同意した。


「ありがとうございます。」ニコッ


とても嬉しそうなフィーヤさん。

若干不機嫌な妹たち。


(この先大丈夫かな?)


俺は少し不安になった。

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