種族の差
スライムの親玉はとても申し訳なさそうな顔をしていた。
そして何かを決意したような表情をした。
「妾たちの勘違いで、
そなたたちを傷つけたことは詫びましょう。
1万の年月を経てもなお他種族との
交流をたってきたバツのようですね。
我らは水と魔力さえあれば生きていられるから、
他種族の生活などはさっぱりです。
ならば、今後のためにもそこの小僧が言ったように
話し合いをさせてくれませんか。」
「お母様?!」
「その方がいいと思うの。
私の我が儘を聞いてくれる?」
「お母様がお決めになったことなら・・・。」
「ありがとう。」
スライム陣はどうやら話し合いをしてくれるようだ。
後さらっとトンデモない発言をしたような・・・。
(御年一万歳のスライムか・・・
まあ、今はそれはいいか)
それよりも、対する人間側は・・・。
「村の皆さんもいいですか?」
「しかし・・・。」
やはり渋っているようだ。
「何も知らないよそ者ですが、
戦って仲間を減らすよりいいと思います。」
「う~む・・・分かった。まずは話を聴こう。」
「ありがとうございます。」
人間サイドも大丈夫のようだ。
後は話の段取りだが・・・。
「桜、あとは任せた。」
桜の肩を叩いて俺はそう言った。
我ながら情けないとは思うが、
俺が出張って事を荒立てるよりはいい。
「はぁ~。なんかそうなりそうな気がしてたよ。
まあ、おにいちゃんの頼みだから聞くけどさ・・・。」
俺には難しい話になりそうだ。




