母親
お母様とスライム娘たちに呼ばれる存在が現れた。
見た目は成熟した女性のようだ。
そして妊婦のようにお腹が大きい。
(お母様だと?ってことはあれが親玉か?)
「そこの人間。あなたにはこの状況が
分かってないようですね。
我々は罪なき娘たちを殺されたのです。
それでおめおめと引き下がることが
できると思いますか?」
「それは・・・。」
確かにスライムたちの言い分は最もだ。
逆の立場なら同じように出ただろう。
イム村の人も同じだ。
「それにここにいる我らには、
物理攻撃は一切効きません。
核にあたっても無傷です。
魔法も使える我らに負けの目はありえません。
先ほどの武器と呼ばれていたものは
少々危険ですがそれだけです。」
「ふざけるなよ、スライム風情が!
先に邪魔をしてきたのはお前らじゃないか!」
激昂した村の人が食ってかかった。
「何を言っているのですか?
我々がいつなんの邪魔をしたと?」
まるで何も知らないというう風に尋ねてきた。
「狩りの邪魔を何年にもわたって続けてきただろうが!」
「狩り?」
「そうだ、獣を仕留めるときにスライムどもが出てきて
いつもいつも仕留め損なったんだぞ!」
「我らの子達はあなた方が獣に襲われていたから
守ろうとしていただけではないですか。
それに、なぜ獣を狩る必要性があるのですか?」
本当に訳が分からないという顔のスライム。
「なぜって、食べるために決まっているだろうが。
おかげで餓死者が何人も出たんだぞ!」
「あなた方は獣を食べるのですか?」
心底驚いたという顔のスライム。
スライムには分からないのだろうか。
「当然だ!」




