初めての異世界
(ここは?)
気が付くと俺は見知らぬ森の中にいた。
(どこだここは?
俺はさっきまで部屋でゲームを。)
(それだ!
本当に異世界へ来たってのか?)
そこでようやく、俺が普段と違う格好をしていることに気づいた。
「なんだ、ただのVRか。びっくりして損したぜ。
流石に異世界転移系で衣装が変わるのはタブーだからなー。」
「でも、たしかVRってもっとでっかい装置使うんだよな。
こんなちっぽけな指輪で再現できるのか?
てかこれ本当にVRなのか?」
(VRゲームの中か異世界か区別する方法なんかあるわけ...)
「あるじゃん。こっからログアウト出来たらVRゲーム決定ー。」
「で、どうやってログアウトするんだ?(・・・)」
「あ”~~ったく、ちゃんと説明書読んどくんだった。
おっさんに言われてたのになぁー。」
指輪を見つめ後悔していると。
「あっ、指輪。これならなんかわかるかも。
とりあえず真ん中の宝石に触って、
『HELP』!!」
《ピコンっ》
「?!」
俺が念じたら指輪から画面が浮き上がってきた。
「マジか・・・」
「とりあえず、ログアウトする方法っと。
あった。なになに。
ステータス画面最下部のログアウトボタンを押すだけか。
余裕じゃん。」
「てか、これでVR確定か。」