スライムの姉
「なんだありゃ?」
「儂らもあんなの見たことないぞ。」
そこには俺たちを囲むように青い体の少女たちがいた。
そして、そのうちのひとりが声を発した。
「あんた達ね。お母様が言っていた
私たちを滅ぼす悪魔っていうのは。
許せない!妹たちを皆殺しにして。」
その場は混乱で満ちていた。
誰も少女が言っていることに心当たりがなかった。
「何を言っているんだ?」
「何をって、ふざけないで!
さっき妹たちを焼き殺したじゃないの!」
「はっ、まさか・・・お前らスライムなのか?」
(俺はRPG感覚で人以外は敵だと
ただのモンスターだと思っていたが・・・)
「当然でしょっ、見て分からないの?」
確かに青い体をしていた。
よく見ればスライムと同じような粘液だとわかる。
「スライムさんも人間の言葉を理解できるの?」
「そうじゃなくて、これは魔法のって、
なんでそんなこと聞くのよ!」
「あの丸い子達は話せないの?」
「あの子達はまだ赤ちゃんや子供でって、もー!」
俺たちは知らずとは言え、ひどいことをしてしまった。
「今更そんな事を言って先に手を出してきたのは
そっちじゃないか!お前らもぶちのめすまでだ!」
「何を訳のわからないことを!
先に手を出したのはそちらではないですか!」
「ちょっと、待ってください!」
「なんだ小僧、今更怖気づいたとでも?」
「悪いが、スライムの親玉に話し合いをさせて欲しい。」
それはとても難しいことのように思えた。
互いに仲間を傷つけられて怒りに満ちているこの状況では。
「なんだと小僧!裏切る気か?」
「この状況を話し合いで解決したいと考えたまでだ!」
「ふざけないでそんなことできるわけ、」
「およしなさい。」
「「「「「お母様!」」」」」




