出発
昨日は支度に勤しんだがなんとか武器っぽいものができた。
心は早々に作り上げて寝てたが桜は俺より後に寝たようだ。
お袋は親父の書斎で何をしていたのかは特に詮索しなかった。
「ひと晩ゆっくり寝れたな。
二人とも大丈夫か?特に桜は。」
「おにいたん、大丈夫だよ。」
「こころも大丈夫~。」
「よし、行くか。」
「「うん。」」
「「「『次元を超えよ』」」」
__異世界・イム村・村長宅__
「まだ時間はあるが早めに村長に連絡を入れておこう。」
俺たちは部屋を出て村長たちがいるであろうリビングへと向かった。
「おっ、小僧ども準備とやらは終わったのか。」
「ああ、武器は部屋に置いてある。
それを取ってきたらすぐにでも動けるぞ。」
「そうか、だが三人ともメシを食え。
昨日からまる一日なんも食ってないだろうが。」
「あ、ああ。そうさせてもらう。」
(しまった・・・。家で飯食ってきたばかりだぞ。)
「今日は朝から豪勢にお肉料理を、といきたかったのですが・・・。
何分最近は肉は確保できていないので、こんなものですが。」
そこには野菜をふんだんに使って所狭しと料理が並んでいた。
食料が少ない中で作ったにしてはすごいと思う。
「そんなことないですよ。とてもおいしそうです。」
「そう言ってもらえると嬉しいです。
さあ、どうぞお召し上りください。」
「うん、ありがとう、フィーヤおねえちゃん。」
「ありがとう、おねえたん。」
時間はかかったもののなんとか完食できた。
というか、とても美味しかったから、
残したくなくなってきたのだが。
食後すぐに部屋に戻り、道具を取り出してから
出発する村人みんなで集まり、
フィーヤさんが最後に声をかけた。
「準備はいいですか?
村のためにみんな頑張っていきましょう!」
「「「「「お゛お~!!!」」」」」
「すごいな・・・。」
声を出したのは年寄りばかりだが、
すごい声量と迫力だった。
意気込みが違うのだろう。
そうして、俺たちは村を勇ましく出て行ったのだった。




