朝食
コンコン
「朝食の準備ができました。」
「分かった。いこう。」
「「うん。」」
__村長宅 リビング__
「おはよう。良い目覚めじゃったか?」
「はい。おかげさまで、
ひと晩ぐっすり眠れました。」
「そうか、そりゃなによりじゃ。」
さりげなく気遣ってくる村長。
ちらちらこちらを伺うフィーヤさん。
(こりゃ、なにかあるな)
「とりあえず飯にするぞ。」
「今朝は、この村で採れた野菜で
お味噌汁を作ってみました。」
「そうか、じゃあありがたく頂かせてもらう。」
「「「いただきます。」」」
「???」
「何をやっとんじゃ?」
「ああ、これは俺たちの故郷の食事の挨拶だ。」
「食事の挨拶?」
「食材とか調理してくれた人とか
そういったものの恵みに感謝する言葉かな。」
「そうなのか。この村にはそういった風習はなくてのう。」
そんな話をしながらつつがなく食事が終わると思っていたら、
話の流れを次第に変えられ村長が何かを言いたそうにしだした。
「それでな、小僧ども、
昨日の今日で言いづらいんじゃが・・・。」
思いつめたような表情をして言葉に詰まった村長。
「いいよ、おじいさま。私から言うわ。
端的に言いますと、
三人にお力をお貸し頂きたいのです。」
「力を?俺たちはただのガキだぜ?」
「そうだよ、フィーヤおねえちゃん。」
「やはりなにか訳ありですね。」
何かに勘づいているような素振りを見せる桜。
全く話の行く末が見えていないバカ二人。
「はい。実は・・・」




