決死の逃走
「「「ただいまー。」」」
「お帰りなさい。
今日は早いわねぇ。
いっつも週末は遅いのに。」
「ちょっとね。やりたいことがあるから。」
「そうなの?まあ、食事時には降りてきなさいね。」
「おう。」
「「うん。」」
__空雅の部屋__
「さっそく、向こう行こうぜ。」
「そうだね。」
「おにいたん、はやくいこー。」
「「「『次元を超えよ』」」」
クラッ
__異世界__
「着いたか。」
「キシャー。」
「な!待ち伏せか。
二人とも逃げるぞ。」
「にげるって、どこに?」
「この先に街道がある。
それに沿っていけば、どこかの街に着くはずだ。」
「「分かった。」」
必死で走って街道沿いに進んだ。
「まだ追ってくるのか。」はあはあ
そのままの状態で十分ほど走り続けた。
「「「キシャー。」」」
前方には林檎の大群が。
「はっ?!マジか。
俺たちを追い込むのがあいつの役割だったわけか。」はあはあ
「どうするの?」はあはあ
「一か八かだが反対向いて逃げるぞ。」
「大丈夫なの?」
「分からん。が、ここよりはましだと思いたい。
とりあえず走り抜けるぞ。」
「後ろからのりんごは?」
「向こうは一体だ。それに、あれは速いが
一度飛べば小回りは利かない。
その隙に逃げるぞ。」
「分かった。」
「それしかないみたいだね。」
「行くぞ。」
ヒュー。
「今だ!」
「よし、上手くいった。
このまま突っ切るぞ。」
「「うん。」」
上手く避けることができ。
さらに十分、二十分と走り続けた。
「まだ追ってきやがる。」はあはあ
「おにいたん、もう走れない。」はあはあ
「あっ、おにいちゃん。
向こうに何か見える。」はあはあ
「何?本当だ。あれは、村じゃないか?」
「おにいたんホント?」
「あぁ、多分な。そこまで頑張って走るぞ。」
「「うん。」」




