帰り路
キーンコーンカーンコーン。
「やっと放課後かー。」
(早く帰って指輪について調べないとな)
「あのー。」
「えっ。」
「その、黒岡くん。」
「どうしたの?」
(ほんとどうしたんだ?
こんなタイミングでまるで、)
「・・・。」
「「ガンバレ!」」
「あのね、・・・今日、一緒に帰ってもいいかな?」
「・・・えっと。」
(いまなんて?まさか・・・)
「やっぱりダメ?」グスン
「そんなことない、むしろ大歓迎だ。」
「えっ。」
「あっ、ごめん。いいよ、一緒に帰ろう。」
「本当にいいの?」ニコッ
「うん。」
__家へ__
「帆風さんは家はどっちなの?」
「正門からまっすぐ三つ目の角まで歩いて、
左に曲がって次の角のところ、って
これじゃ家の場所教えたみたい・・・。」
「あれ?意外と近いね。」
「えっ。」
「家はそのもうちょっと先なんだ。」
(近所なのに、今まで気付かなかったのか)
「そうなの?」
「うん。家はその4軒向こう。」
「へ~。」ニコニコ
三つ目の角まで行くと見慣れた姿が。
「あっ、おにいちゃん。」
「おにいたん・・・。」
「よお、二人とも今帰りか?」
「うん。で、その人だれ?」ニコッ
「あの、私は、同級生の帆風舞です。」
「それで、お兄ちゃんの何?」
「こころ。」
「あの、わたしは・・・。」
「ごめんね、帆風さん。」
「いいよ。」
「家が近いから一緒に帰ってるんだ。
二人とも変な勘違いするなよ。」
「・・・。」
「それならいいよ。」
「さくらはさいしょっから気にしてないもん。」
「おねえたん、耳かしてくれる?」
「いいけど。」
「おねえたんはおにいたんのこと好きなの?」
「あの、えっと・・・。」
「うん、その反応で十分だよ。」
「おにいたん、みんなでかえろ。」
「おう。」
数分後。
「じゃあ、私ここだから。」
「本当に近いな。」
「そうだね、ありがと。
また月曜日にね、じゃあね。」
「じゃあ、俺たちも帰るか。」
「「うん。」」




