宿屋とお金
俺たちは商店街を巡ったあと、
フィーたちと合流して宿に向かった。
途中、フィーに違和感を覚えたが、
気のせいだと思った。
宿は一度見せてもらったが、
広く、部屋数も多かった。
俺たちは最初にここに案内されたが、
そこで問題が発生した。
ズバリそれはお金のことなのだが、
あの時はイム村で教わった
イグ硬貨というものを使うと思っていた。
だが現在は使われていない硬貨らしく、
今は、この世界共通で帝国のルミナス硬貨
という綺麗な細工を施したものが殆どだそうだ。
俺たち地球組はもちろん、ライムも
フィーもそんな硬貨は持っていなかった。
とりあえずお金はフィーに頼みっきりだったが、
これからは使えないことが判明したのだ。
そこで、俺たちの話を聞いていたグロスさんが
お金を無利子無期限で貸してくれると言ってくれた。
流石に纏まったお金をあげる訳にはいかないので、
いずれ立ち寄ったときに返してくれと頼まれた。
そんなこんなでお金は二週間程のゆとりができた。
俺たちはその間になんとか稼ぐ手段を
見つける必要があるのだが・・・。
ただ今日は疲れたので、まだ日が傾きかけた
夕方頃から早く宿で休むことにした。
皆も疲れをしっかりとるために、
各個人で別々の部屋をとろうとしたのだが、
ここでもまた一悶着起こした。
内容はご察しの通りだが、結論から言うと、
全員で最大人数の4人部屋をとった。
まあ、テントでも一緒だったし大丈夫だろうと
希望的観測を込めて、そう思うことにした。
素早く夕食を済ませ、風呂をでて、
ベットに飛び込んでこの2日を振り返った。
命の危険に曝されるなど
色々あったけど、これも退屈だった
日々よりは楽しい時間だった。
現実では得られない幸福感と達成感を
胸に俺は静かに眼を閉じた。
こうして、激動の2日間が幕を下ろしたのだった。
ようやく長かった2日間が終わりました。
ここからはもう少しテンポがあがる予定。
たぶん・・・




