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夏生詩集3

ゆるし

作者: 夏生

息をしてよいのですか

笑ってよいのですか

ここにいてよいのですか


今、見上げた空から

淡いオレンジ色の

日の光降っています

いつのものより

美しい


ああ、なんて美しいのだろう


鎖、外れました

やっとやっと

溶けて跡形なく

消えました


心奥に突き刺さっていた

物も消えました

まだ鈍く痛みますが

大丈夫です


一杯の水が

これほどおいしいとは


淀み腐り止まっていた

ものを

静かに洗い流します


聞こえるものは

明るくやさしい

どこまでも行けそうな

元気をくれます


見えるものは

色とりどり

いきいきとして


生きることを

ゆるされた

あかし


私は生まれ出た時

のように

声をあげて、泣きました








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― 新着の感想 ―
[一言] 夏生さま すごく、胸に響きました。 私はまだ鎖につながれていて、自由の身にはなれず、 そんな自分が嫌いでたまりません。 そんな自分をどうにかしたくて、文章を書いている気が します・・・ …
2014/01/10 20:06 退会済み
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