表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引退騎士の世界紀行譚 〜勇者になれなかった加護なしは、少女が救った『平和』を巡る〜  作者: 稗田


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/9

第6.5話 セリシール、魔王討伐前

 魔王討伐を果たす数ヶ月前、セリシールは1人雪山の洞窟で暖を取っていた。

 焚き火の炎は枯木をパチパチと弾き、不安定に揺らめいている。


「寒いなぁ、お腹すいたなぁ、疲れたなぁ……」


 4人パーティで王都を出発したセリシールだったが、メンバーの暴走や力の格差により旅の途中で解散。

 セリシールは1人で魔王討伐の道を歩むこととなった。

 それからというもの、セリシールの独り言は徐々に増えていくようになった。


「グランバル王国では嫌なこともあったけど、聖国の猊下は優しかったし、ジンクさんも……」


 まさかあんなことしてくれるなんてなぁ……と少し前の出来事を思い出し、セリシールはくすくす笑う。


 「魔王を倒したらどうしようかな、すぐジンクさんに会いたいな。なんて言ってくれるかな?」


 お疲れ?よくやった?ジンクさん感情薄いからなぁと、うんうん考える。


「でもーー」


 膝を抱え、膝に額をつける。

 瞼が重く、焚き火の音が遠ざかっていった。


「おかえりって言ってくれたら嬉しいな」


 たった1つの願望を呟くと、セリシールは眠りに落ちてしまった。


 魔王を倒せなかったときのことは、あえて考えなかった。

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ