神聖ハイボール皇国
見難い火傷の子81
神聖ハイボール皇国
宿を取りお食事処へいざ出陣。
店に入るとハイボール皇国名物「流離い魔蟻かき揚げ」があった。
なんですとー?教皇にパクられたらしい。
なんでもドワーフ王国で思いついた教皇オクラ猊下の発明料理らしいと嘘吹いている。
自分のアイデアだと。強権発動である。
流離い魔蟻を神聖魔法で麻痺させて調理するって技は
この国ならではな料理と自慢された。
「へーそうなんだ」空返事の爆炎。
香辛料に工夫があり、まあまあ旨かったのでインスパイアされたとでも思っておこう。
この国にも城壁横に湖があり、ここも陸大蟹産卵地となっている。
で陸大蟹料理もあったのでそれを頼んだ。
食後は金平糖みたいな菓子が出た。
贅沢さえ言わなければ
そこそこに堪能する爆炎であった。
神聖ハイボール皇国食事処
極端に言えば宗教の価値はドーパミンの発生量で決まる。
良い事をした気になれる心理が多い程よいのである。
悪い宗教は自分に都合の良い屁理屈で溢れているので判りやすい。
理屈で勝利が得られず暴力に走る駄目な宗教である。
爆炎は言う。教義などどうでも良い。食材が美味しければ。
現実としてハイボール教は他者の犠牲の上に成り立ってる。
マウント取り教義を持ってハイエルフのやる気を高めている。
消えても困らない。よくぞ2万年間も人を騙し続けられたと…
奈落のダンジョン管理人「ククルカン」の口車が上手かっただけ…
どんな宗教ももっと見返りが優秀な宗教にとって変わられるが人類の歴史。
真理に気付いた「ククルカン」はその強迫観念に常に追い詰められていた。
コミュ障の引きこもりである。
その点、教皇オクラ猊下は爆炎の教義に犯されていた。
パクってもより良く進化させる才能持ちである。
美味しいは正義
神聖ハイボール皇国には教皇オクラの下に
7聖人と呼ばれる
アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ・イプシロン・ゼータ・エータ
なる枢機卿が居る。
みな一癖も二癖もある人物だ。
教皇オクラと7人の枢機卿
大抵の事柄はこの7聖人の合議に因って成り立っている。
「この国にドワーフ国爆炎パーティが入国したようだ」
「所詮冒険者、如何程の事もあるまい」
「なんでも国家滅亡級モンスターを退治したそうな」
「どうせはったりだろう」
「それより稼いでいるんだろう?」
「お布施はどうなっておる」
「入国を許したお礼を期待したいものだ」
喧々諤々、国の重要な会議が進められていた。
そうとは知らない爆炎。
街の散策を楽しんでいた。
ギルドに来た。
ギルド長の名前がハイエルフ・ゲンドウだったりして…
「こんにちは、はじめまして、いつもギルドにはお世話になっています。爆炎です。」
ボード確認。緊急案件は無し。
ギルド長の名前は…エルだって…違ったか。
「なんだいきなり人の名前聞いてきて…失礼な奴らだ。
ところで神官相手にいざこざは起こすなよ。」
起こすといけないことでも起きるのか?
「この国では神官は貴族とおんなじなんだ。
絡むと厄介なことになるぞ。」
へー。ところで塩漬けの依頼は残ってないか聞いてみた。
「あるぞ。魔カマキリの奴が、体調20m級15体の討伐、
誰もやりたがらねぇ。」
魔物討伐依頼
適合クラスA+
内容:魔カマキリ(ギガ・マンティス)15体の討伐
最適スキル:戦闘スキル
完了報酬:金貨1000枚
目的:魔物氾濫防止。
街に出てくる前に処理したい。
数が増えている可能性があるので、その時は要相談。
魔カマキリ(ギガ・マンティス)
引き受けてくれると助かる。
場所は東の森だ。
受注して出かけて還ってきた。
「おいおい、もう諦めて帰ってきたのか?早すぎだろ」
とエル。
うちには絶対零度お姫様がいるから直ぐだよ。
解体場で18体を取り出した。
3体多かったよ…と。
討伐完了。
エルは放心していた。
魔カマキリ(ギガ・マンティス)




