3人の勇者
「なんで魔王が五歳児に倒されているんだよ」
酒場で酔い潰れる男。
エリート・ダーヨは、勇者で有る。
名前の通り、その道のエリートである。
「歴代魔王の中で今代は最強て言われてたんだ。お前が敵わなくても仕方ないと思うぞ」
「慰めはよせ!」
「もう呑むな。体壊すぞ。」
「うるさい」
荒れる勇者であった。
ほか2人の勇者も似たり寄ったり。
ダメンズであった。
残りの勇者の名前がテンサイ・ジャン、シューサイ・デスヨ。
エリート・ダーヨを合せてポンコツ3勇者である。
本当に魔王の前でこの名を語ったのだろうか。
ある意味勇者である。
「もう魔王は居ないんだし、立ち治ろうよ。」
仲間の言葉は何時も優しい。
それに応えない勇者は勇者では無い罰当たり者である。
見かねたギルド長が討伐依頼書を示した
海魔物討伐の依頼
適合クラスS
内容
キングモササウルスの討伐
最適スキル:海戦スキル
完了報酬金貨3000枚
A級5パ-ティ合同依頼。
例の爆煙にも頼むつもりだ。
お前らは勉強するつもりで合同依頼を受けろ。
ギルド長からキングモササウルスの討伐の合同討伐の指令が出た。
これを討伐出来れば爆煙がSランクパーティになるという。
Sと言ってもやること今までと変わらないのに…
ソラに乗ると他パーティも乗ってきた。
合同だからだと。
危ないからあちこち勝手に歩かないで欲しい。
落下しないまでも転けたりはするから…
勇者達はソラに乗ってからはしゃぎまくっていた。
だめだこいつら、聞いちゃいねぇ。
大海を飛んでいると奴が現れた。
漁船客船を襲いまくっている悪い奴だ。
落下防止結界が消えたら垂直降下の合図です。
垂直降下!
キングモササウルスの背に降りた。
即三枚おろしにし、袋に詰めて討伐完了。
船に戻った。
ギルドに戻って討伐完了の報告と納品。
新鮮肉を返品して貰って始まるキングモササウルス刺身パーティ。
その間勇者パーティはズーと魂が抜けていた。
働かざる勇者喰うべからず。
召喚されし者達
トテモエライ教は人類最大宗教である。
この世界には人類を脅かす魔王が居る。
魔王討伐には勇者召喚が必須。
ここに勇者達を召喚する。
召喚魔法が唱えられ魔方陣上が輝きに包まれた。
輝きが消えた跡に現れたのは12人の勇者。
エリート、テンサイ、シューサイ、エリナ、メリー、アキコ、ビショップ、ルーク、ポーン、タロー、ゴエモン、ヘーゾー。
学生服とセーラー服の面々であった。
早速魔力と特性を測られたあと
みな聖騎士に、迎えられ宿舎に案内された。
それから訓練の日々が始まった。
相手は聖騎士、見る間に上達していった。
エリートパーティ、エリナ、ビショップ、タロー。
テンサイパーティ、メリー、ルーク、ゴエモン。
シューサイパーティ、アキコ、ポーン、ヘーゾー。
に別れて…
エリートパーティ、エリナ、ビショップ、タロー。
タローがデバフ魔法でHPを奪い
ビショップが拘束魔法をかけ
エリナがシビレ魔法を掛けた
そしてエリートの剣技が冴える、
ヒトデの魔物が一刀両断にされた。
テンサイパーティ、メリー、ルーク、ゴエモン。
ゴエモンがデバフ魔法でHPを奪い
ルークが拘束魔法をかけ
メリーがシビレ魔法を掛けた
そしてテンサイの剣技が冴える、
ウニの魔物が一刀両断にされた。
シューサイパーティ、アキコ、ポーン、ヘーゾー。
ヘーゾーがデバフ魔法でHPを奪い
ポーンが拘束魔法をかけ
アキコがシビレ魔法を掛けた
そしてシューサイの剣技が冴える、
ナマコの魔物が一刀両断にされた。
上達内容はもはやコピペ。
いよいよ魔王討伐に時満を持して向かい
そして敗北した。勇者パーティとはモブパーティのことだった。




