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見難い火傷の子  作者: 清風
182/184

バビロン到着まで

挿絵(By みてみん)

見難い火傷の子182


バビロン到着まで


――青銅の時代。

深淵ダンジョン第十六エリア、第四紀完新世エリア。


この地では、生物すべてが八倍サイズで存在する。


バビロン王国へ向かう途中、例によって盗賊が出た。

八倍サイズの魔物──オーガの盗賊団である。


リーダー「バビロンって国、出来たばかりで治安も悪そうだな」

ニール「オーガのようですね。襲われているのはバビロン商人か」

リーダー「オーガの言葉、判るか?」

ニール「人の言葉に近いようで、少しなら」

リーダー「翻訳してくれ」


オーガ盗賊頭「これはこれは美味しそうな人間だ。今夜は焼き肉パーティだぜ!」

オーガ盗賊「ひゃっほー!」


バビロン商人「やばい、追いつかれる! 急げ急げ!」


リーダー「突貫」


リーダーは即座に降下した。続いてメンバーも続く。

オーガたちは――あっという間にフカヒレ食材へと姿を変えた。

八倍サイズの立派なフカヒレである。


かくして、オーガ盗賊団は食材として処理されたのだった。


バビロン商人の一行は理解が追いつかず、放心状態だった。

リーダー「襲われた場所で放心は不味いでしょ」

その言葉でハッとした商人たちは、慌てて頭を下げ始めた。


王家御用達の商人らしくお礼がしたいと一悶着。

丁寧に遠慮した。


そこで分かれた。


バビロンに近づくとソラを着陸させ収納。

徒歩で入国となった。


すると後から商人達が追いついてきた。

門兵に顔が効くらしくオーガ盗賊から守ってもらえたと説明してくれた。

そのせいか審査が優しくなった。


バビロン冒険者学校からは学校関係者一同で迎えてくれた。

もはやVIP待遇となった。管理局から派遣された受付嬢はタリアと名乗った。

シュメールはダリア、バビロンはタリア。何かのフラグか?

似ているのは偶然らしい。

考えすぎだった。


初日は宿舎に入ってくつろいだ。

冒険者ギルドにも寄って奈落珈琲を飲んだ。

ギルド長はヨイショと名乗った。威厳が無さそうで有る。

フカヒレ食材が大量に入ったのでギルド前で宴会となった。


明日は冒険者学校に初出勤である。

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