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見難い火傷の子  作者: 清風
159/165

食材調達旅にギガン島

挿絵(By みてみん)

見難い火傷の子159


食材調達旅にギガン島


深淵ダンジョン

第十四エリア

新第三紀エリア


哺乳類の時代


※深淵ダンジョン第十四エリア

生物すべてが“8倍”の世界。


爆炎の遠足。

食材調達をダーツで決めるのに、さすがに懲りた爆炎。


今回は世界地図をじっくりと調べた。

広い海にぽつんと浮かぶ、名も簡素な島――ギガン島。


「ここにしよう」


即決だった。

空中海賊船ソラ、発進。


※(AIの説明を抜粋:

ギガントピテクス(ギガントピテクス・ブラックイ)

学名:Gigantopithecus

全長:約3メートル

体重:300~500kg以上

速度:約 5.4~約 19.0 km/h

寿命:不明

分類:霊長目・ヒト上科・ショウジョウ科

テラントピテクス――ギガントピテクス8倍の民。


どうやらこの島にも、先客がいたらしい。

いきなり現れた海賊達は、あっさりと蹴散らされていた。


現住民が、あまりにもデカ過ぎた。


逃げ惑うホモ・ジャイアンス。

貧弱ホモ・サピエンスのことである。


ソラが島に近づくと、必死に逃げる海賊達が見えた。

ニールは双眼鏡を覗き、読唇術で通訳する。


「なんだこの島は、聞いてないぞ!」

「まだ追ってくる! 逃げろー!」


足を引きずる者もいる。


追いついたテラントピテクス達が囲み、

ニタニタと笑った。


テラントピテクス

「グホグホ(バカめ。この島に入り込んだおまえらに、逃げ場などないわ)」


リーダー

「因果応報だな」


ポップコーンを食べながらの観戦である。


ホモ・ジャイアンスにとって、この島は良い薬かもしれない。

力ある側が正義を振りかざした末路が、このざまだ。


「……いつも通り襲えなくて、ちょっと残念だな」


良いものを見れたと、リーダーはご満悦だった。


やがてソラは着地した。


下船すると、テラントピテクス達が一斉にひれ伏した。


テラントピテクス

「グホー(天より来たりし精霊様、何なりとご命令を)」


食材を集めに立ち寄っただけだと伝えると、

島特産の品々が次々と献上された。


お礼として、火の使い方を教えた。

それはテラントピテクスにとって、文明の灯となった。


宴会をして一晩滞在し、翌朝には出立。


別れ際、手を振ると――

彼らもまた、大きな手を振り返していた。

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