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見難い火傷の子  作者: 清風
143/165

白亜の森の危険な洞窟

挿絵(By みてみん)

見難い火傷の子143


白亜の森の危険な洞窟


深淵ダンジョン

第十二エリア

白亜紀エリア


恐竜の時代


※深淵ダンジョン第十二エリア。

貝、魚、両生類、爬虫類、竜脚類、獣脚類、剣竜類、鳥類、哺乳類、海棲爬虫類、無脊椎動物、翼竜、昆虫。

そのすべてが“8倍”の世界。


爆炎は白亜の森に来ていた。

ラプトル国に旧式自転車を普及させた張本人である。


もっとも、白亜山野をサイクリングしに来たわけではない。


ラプトル文明は、すでに軍や警察が光線銃を携行する段階に至っており、

移動手段として旧式自転車に頼る必要は無かった。


若者の間では浮遊板が流行しており、

通勤通学の足としても定着している。

尤も、爆炎自身は浮遊魔法で飛ぶため、興味は無い。


一方で旧式自転車は、

ノスタルジーを感じさせる乗り物として愛好家が多かった。


かつてアンキロ草原で決闘を繰り広げた二大暴走族も、

旧式自転車の愛好家だった。

最終的にはアンキロ人防衛部隊に蹴散らされたが。


受付嬢マリアの話では、

外の世界において白亜紀エリアは隕石の衝突によって滅びたという。

だが、ダンジョンに隕石は落ちない。


次の階層へ進むには、

ただ螺旋階段を降りるだけだ。


つまり――滅びない。

この世界は、続いていく。


ラプトル文明がこのまま進んでいけば、

いずれ、どこへ辿り着くのか。


白亜の森は、アンキロ草原に接した崖の上にある。

そこから、草原全体を見渡すことができた。


主都トールの冒険者ギルド。

ギルド長クライスは言った。


白亜の森には、危険な洞窟がある。

これまで幾つもの冒険者パーティが調査に向かい、消息を絶った。


その中には、

当ギルドの看板パーティ《安全第一》も含まれている。


慎重さで定評のある彼らが、

無謀な行動を取るとは考えにくい。

だからこそ、異常だ。


「なんとか見つけてくれ。頼む」


依頼内容:消息不明冒険者の捜索および救出

難易度:A級

資格条件:A級以上

報酬:金貨1000枚

期限:至急

――ギルド案件


爆炎は依頼を受け、

いま、問題の洞窟の前に立っている。


洞窟の入口には、

凶悪そうな歯が並んでいた。


洞窟型怪物か。


危険と判断し、

入口が閉じられないよう頑丈な枠を取り付ける。

洞窟型怪物に「咀嚼」させないための措置だ。


飢えて死ぬ?

討伐対象に、情けは要らぬ。


爆炎は、そのまま洞窟へと足を踏み入れた。

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