伝令兵と言う兵役
見難い火傷の子129
伝令兵と言う兵役
深淵ダンジョン
第十一エリア
ジュラ紀エリア
恐竜の時代
※深淵ダンジョン第十一エリア、貝、魚、両生類、爬虫類、竜脚類、獣脚類、剣竜類、鳥類、哺乳類、海棲爬虫類、無脊椎動物、翼竜、昆虫がすべて“8倍”な世界。
トール近郊の村の住人エオシノプテリクス人、マル、カク、トーラスは、
成人を迎えた。成人式が過ぎると兵役が始まる。帝国臣民の義務で有る。
三羽は自転車操作が得意で適正が伝令となった。入隊後の訓練は一般と同じ基礎訓練から始まる。
私物は下着のみ。他は全て支給品。毎朝が起床ラッパに始まり身支度をし、寝所を整え、整列する。1分以内の出来事だ。
この後部隊長の点検がある。不備があると全員でやり直しと罰を受ける。連帯責任である。
一ヶ月の基礎訓練の後、配属先へ。マル、カク、トーラスにもう幼かった面影は無い。
配属先の訓練も過酷だった。長距離走破、荒れ地走破、危険地走破、現地調達走破、空からの降下走破。
情報を伝える精鋭部隊としての訓練だった。山岳登山に遂行していたときのこと。
雪崩が起き部隊が死活の極限に至った。情報伝達と応援の要請をするべく伝令部隊が走る。
尋常な距離では無い。山岳地は帝国の外れにあるからだ。最寄りですらとんでもない距離がある。
ランフォリンクスが襲い来る危険の中、マルが先頭を走った。カクが地形判断をし、トーラスが最後まで仲間を支えた。
喉が渇き、空腹に苛まれ、汗にまみれ、その汗すら乾き塩と成る。力尽き倒れる者も出る始末。
やっとの末、たどり着いた三羽。雪崩の状況と救助の要請をした。
三羽は皇帝より緑綬褒章を受けた。
閲兵式では爆炎が来賓として並んでいた。




