表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見難い火傷の子  作者: 清風
124/159

雛翼竜の旅立ち

挿絵(By みてみん)

見難い火傷の子124


雛翼竜の旅立ち


深淵ダンジョン

第十一エリア

ジュラ紀エリア

恐竜の時代


※深淵ダンジョン第十一エリアは、

貝、魚、両生類、爬虫類、竜脚類、獣脚類、剣竜類、鳥類、哺乳類、海棲爬虫類、無脊椎動物、翼竜、昆虫、

それらすべてが“8倍”な世界。


海岸沿いにある、入り口の狭い洞窟。

そこはワタリジャークの産卵場所だった。


卵から孵ったばかりのシェーンを、二羽のワタリジャークが見つめている。

ワタリジャークの雛である。

周囲にも、同じように孵った雛たちがいた。


産卵場所では所狭しとワタリジャークの夫婦が巣を作り、

ご近所トラブルに事欠かない状態だった。


やがて渡りの季節が来る。

親翼竜たちは飛び立ち、雛たちは産卵場所に留まって生活を始めた。


洞窟内の海には、雛が生きるのに十分な魚がいる。

巨大で危険な天敵となる魚や竜も、この洞窟には入り込めない。

雛にとっては揺り籠のような場所で、スクスクと育っていった。


やがて、渡りの準備を始めるお兄さん、お姉さん雛も現れた。

ワタリジャーク雛のコロニー。


飛び立ちに失敗し、海に落ちる雛もいた。

そうした脱落者は、巨大な魚や竜の餌となっていった。


遠くでワタリジャークが飛んでいくのが見える。

別の群れのようだった。


数年が過ぎ、今度は自分たちの番が来た。


飛び立つ準備を始める。

やはり、何匹かは脱落した。


だがシェーンは上手く飛べた。

上昇気流を捉え、高度を上げていく。


渡りの高度に達すると、仲間たちと共に編成形態に入った。

横を見ると、同年のジェーンがいる。

お隣さんだった雛だ。


渡りを続け、休むのにうってつけの小山を見つけた。

そこへ舞い降りる。


――だが、それは小山ではなかった。

ラプトル帝城だった。


グェグェと騒がしくすると、小山を荒らすなとラプトル人が出てきた。

威嚇し、噛みついて追い払う。


今度は人間の幼体がやって来た。

危険な雰囲気を持っている。


逆らってはいけない。

そう感じた瞬間、命令に従っていた。


命令に従っていれば安心できた。

ラプトル人を乗せる訓練を受け、

飛び方の訓練もした。


精鋭近衛空軍と呼ばれるようになった。


今はラプトル人を背に乗せ、仲間と群れで空を飛んでいる。


背中に乗っているラプトル人は、僕に優しくしてくれる。

良い奴だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ