ラプトル帝国帝都トールの危機
見難い火傷の子121
ラプトル帝国帝都トールの危機
深淵ダンジョン
第十一エリア
ジュラ紀エリア
恐竜の時代
※深淵ダンジョン第十一エリア、貝、魚、両生類、爬虫類、竜脚類、獣脚類、剣竜類、鳥類、哺乳類、海棲爬虫類、無脊椎動物、翼竜、昆虫がすべて“8倍”な世界。
食料を求めて巨大竜脚類、巨大劍竜類の群れ移動とそれを追う巨大獣脚類の季節が来た。
例年は帝国を大きく逸れて移動が行われる。
しかし今年は、帝国のど真ん中を通ると予想された。
巨大獣の群れ進路がニュースで流れた。帝国の科学文明の結晶。テレビジョンセット。
どこの家庭もテレビのニュースに釘付けである。
帝国第二の都市海岸の街ラプーン。ここは巨大獣の群れ進路を大きく外れている。そんな噂が流れた。
帝都トールの住民はラプーンに疎開し始めていた。移動の混乱で死者を出す事故も各所で発生。
帝都トールは一夜にしてゴーストタウン化。
街に空っ風が吹く。
そんな中、ギルドは通常営業をしていた。
愚痴るギルド職員「なんでこんな日に出勤なんだよ。訴えてやる。」
爆炎の方は巨大獣に進路変更をしないと大変な事に成るよと伝えていた。
しかし拒否されて物別れに終っていた。
騒然と成るギルド。そこへ知らんがな気分の爆炎が現れた。
近年深淵にも珈琲の木が見つかり深淵珈琲のブランドも出来た。
リーダーが深淵珈琲と巨大アロサウルスサンドを頼んだ。
爆炎のみんなもそれぞれ好みの物を注文していた。
受付嬢が走り去る。
トリスを連れて戻ってきた。
「実は巨大獣の群れがトールを通るのだ。
このままでは王都トールは滅亡してしまうのだ。君たちの実力でなんとかして欲しい。
頼む。」
魔物討伐依頼
適合クラス:SSSS
内容:街を通る巨大獣の群れの討伐
危険要因:巨大獣
完了報酬:金貨20000枚
目的:街の防衛
なぜか爆炎は打ち合わせをしている。
ワークのサイズをどうするか。大きさで三種類に分類してガイドを切り替え式にして…
ワークが暴れ防止に結束工程を入れて…
聞いているトリスは意味が判らず???状態。
巨大獣がワークって搬送物か。
討伐レイアウトが決まった爆炎はそれぞれに散った。
進入路に討伐レイアウトをしている。
近付く地響き。近付く土煙。近付く巨大獣の咆哮。
そして現れた巨大獣の群れ、次々とラインに乗せられ結束工程で縛られ、次々と流れてゆく巨大獣。
拘束された巨大獣が、淡い青白い光のゲートをくぐる。
魔導レンズが眼球、鱗、内臓位置を次々と照射していく。
――ピッ
警告音。
監視台の術師がモニターを一瞥し、ため息混じりに呟いた。
「……腐ってやがる。早すぎたんだ」
巨大獣は無言のまま、赤いラインへ自動で分岐されていった。
検査工程合格品が袋の中に…彼らは何が起きているのか判らないまま討伐されてゆくのだ。
ここを通り道にしたばっかりに…
遠くに疎開移動中の市民の子供「ねぇパパ、あれなぁに?」
問われて振り返る父親「え?」
目に映った情景は理解を超えていた。
間近で目撃したギルド職員一同。魂が抜けていた。
一時間。全て討伐された。巨大獣討伐完了。
完了報告と納品手続きの後、宴会を準備していると…
帝都トールに、再び人の気配が戻り始めていた。




