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電車

作者: 豊田直輝

田舎の地方鉄道に揺られてる

窓から見える景色は自然の風景ばかり

電車にはいつも人が乗ってない

電車がとまりドアから真衣が入ってくる

「また佐藤だけが乗ってる」

この電車には不思議ないわれがあって

電車が生き物のように息づいていると言われている

俺はペットボトルの水を飲む

焦って飲むのが早くむせてしまった

「この田舎は公共設備が入ってこないね」

「そりゃあそうなんじゃないか。発展しようにも住んでる人が少ないし」

電車は不思議な音を立てながら

何事もなく走り続ける

「東京ってどんな所なんだろうね」

「少なくとも、こことは違うんじゃ無いか。俺もよく分からない」

「YouTube見てるとさ都内は人が溢れてるみたいでね。こんな人の乗ってない電車とは大違いなのよ。あーあ、なんでこんな田舎で生活してるんだろう」

電車の窓を開けて風を入れていく

「真衣は東京に行くのか?」

「私?行きたいよ。何の変化もない生活には嫌。佐藤はどうする?」

「俺は……行かないかな。行っても何をしたらいいかわからないし。」

電車が駅にとまる

「佐藤は未来に何か描いてるの?夢とか」

「夢……なんだろな。みんなが平和ならそれでいい」

電車の扉が閉まる

「私はね、何がしたいか分からないけど東京に行けば何かが変わるなんて淡い期待をしてるの。佐藤も一緒に東京に行く?」

電車の風景が変わりゆき雲行きが怪しくなった

雨が降るのかもしれない。

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