ある晴れた日に2 胴長 (疑う勇者)
なんか、俺が生まれた世界がとんでもなく劣化してって大変な状態らしい。
少々見ていたらもんのすごく気が滅入った、人類ってここまで劣化するもんなん?って。
とっとと滅亡すりゃいいのに、、、神とか誰も引導渡してあげず、じわじわ腐っていく現状がどうにも見るに耐えないで、自分なりに見ることを封印したイサム。
当然だが、アラタとかタカシにも言わない。タカシに言っても毛ほども気にもしないだろうけどw
腐臭が未だ抜けきらない気分なので、表に出て良い天気の中を散歩でもして日光消毒しようと思ったイサム。
街道を南に歩く。変態者村の方角だな。
かっぽかっぽかっぽかっぽ
後方から馬の足音。1頭分。車輪の音はしない。騎乗してるわけだ。でも1頭だけ?
防衛隊や冒険者達なら飛ぶか転移だし?
とコンマ0.01秒くらい考えてから振り返る。
?
「何乗ってんの?」イサム
「やあ!イサムさんではないですか!ハイヨー!シルバー!!」
ヒヒーン!
と、馬をウイリーさせ停めるタカシ。
馬?
馬っぽい。
ポニー・・・でもないしな?
長いんよ、、、タカシだけではなく、チミっ子軍団も搭乗wしてる。
「えっと、?・・・・なにコレ?」イサム
「チーがテイムしてきた魔獣です!、胴長子馬と名付けました!」タカシ
((((((まんまで可愛くないんだよね−)))))フェリパ、チー、アンバー、アンビリ、バブル
子馬の表情を見てみる。
なんか、「大満足!」みたいな感じ?少し興奮してる?
「うん、まぁ、馬も疲れても居なさそうだし、むしろ喜んでる?感じだし、いんじゃね?。・・・で、他に誰か見た人いる?どんな感じだった?」イ
「????」タカシ
「あ、えっとですね、びっくりしてました?」フェリパ
そらそーだろー。見たことも聞いたこともねーもんこんな魔獣。あ、
「メフィは見た?」
「「「「「「・・・・・」」」」」」
(メフィ−!)
「よば・・・・・、なんすか?コレ?」メ
「おう、お前も知らないくらい珍しいの?」イ
じっくり検分し始めるメフィ。
30分ほど。
子供達は馬の上できゃっきゃとじゃれあってる。馬はそれも嬉しそうな感じ?、なんだろう?
「・・まぁ、、わかりました。多分、ですけども、」メ
お?、と、その発言に興味を持ったのはイサムとフェリパだけ。他の奴らときたら、、、
「コミュニティバス?、民間バス路線廃止後、お座なりに自治体が対処しましたよ的な形だけのそれ、みたいなものの生まれ変わりみたいな何か?みたいですねぇ」メ
フェリパ理解不能。
「・・・・・バスって、、無機物だろ?」イ
「ツクモカミって知ってます?」メ
少し削られるイサム。自分の故郷のことを「知らないの?」って外人にヤラれた感じ?
いや、バスだぞ?、しかもほとんど利用されず、つか、利用しにくい運用しててその結果「利用者無いんで廃止します」という理由つくり出すためのバス。その程度でツクモカミ憑くか???
その心を読むメフィ
「いんですよ細かいこたぁ。実際こうなんですから。アレでしょ?天界のバスヲタ神とかがやったんでしょ?」
ああ納得!
でも
かわいそくない?
「ですねぇ、寝床が用意しにくいですよねー」メ
そこっすか、、つか必要?寝床、魔獣だよね?
「厩舎、あったほうがイイ感じでしょ?」メ
「・・・まぁ、な・・・・・」僅かになっとくいかねぇ感なイサム
「タカシ達はどうすんだこいつ、学園で飼うの?」
「学園内で飼うのがいいとおもうんです、ルート決めて徘徊させ、ノリたい人には自由に乗らせるって」フェリパ
((コミュニティバスより万倍有能かフェリパ!!!))イサム、メフィ
来るべき処に来た、って感じですねぇ(メ)
おう、俺も心底そうオモタヨ(イ) ←少しショックで語尾がおかしくなってる
よく晴れた気持ちの良い、騎乗にピッタリの日和のささいなお話でした♪