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だって僕は。

作者: 大澤豊

偽善者になりました。

君がそう言った時、言葉の意味が分からなかった。それってどういうこと?とりあえず僕は聞き返した。

本当は何もしなければよかった。でもいい人ならそうするだろう、そう思ったから行動した。君は淡々と答えた。

だからきっと、私の行動はただの偽善行為で、むしろよくないことだったように思うの、と。

いい人ならそうする、そう思ってやったならいいことじゃないかな。僕は言った。でも、君に納得した様子はない。

私自身、どうしてこんなことをしてしまったのか、よく分からないの。君は眉間に皺を寄せた。何もしなければよかった、それしか考えられないの。

何が正解か、分からないまま動いてもいいんじゃないの。僕は君に言った。

だって僕は。

そこまで言って僕は思わず俯いた。

何?君が小首を傾げた。

だって僕は、君がすること全て、正解としか思えないから。

なんて、心からそう思っているけど、ここでそう言っても君は信じないだろう。

だから僕は、君の頭を撫でるしかなかった。

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