プロローグ
暗闇に包まれた森にいくつもの足音が響く。
――――――タッタッタッタッタッタッタ
「…ハッ…ハッ…っ!こっちだ!」
「…ハァ…ハァ…ハァ……う、うんっ!」
――――――ドドドドドドド!!!!
「GRUUUUUUUU!!!!」
(くっ…あれだけのモンスター…どうやって逃げ切る!?)
後ろには我を忘れ目の前の獲物を喰らおうとすべく血眼になって二つの影を追い続けるモンスターの群れがあった。
(……いや…たとえ街に逃げ込めたとしてもそのまま街を襲う可能性のほうが高い………だとしたら街に逃げ込むのはまずい…)
「…ハハッ…まったく!勘弁してくれよ!」
思わず乾いた笑いが漏れる
状況を打開するのは限りなく不可能に近いだろう。
だけど―――
「…ハァ…ハァ…ハァ…」
この手に繋がれている小さな命を―――――絶対に死なせない。
(……だがこいつらは見逃してはくれないだろうな。……クソッどうs「あっ!」ッ!?)
すぐ隣で走っていた小さな人影が密集していた木の根につまずき、転んでしまう。
その瞬間、考えることはやめていた。
背負っていた武器を構え、後ろで聞こえていた地響きと対峙する。
「このまままっすぐ行けば街がある!!走れ!!」
「っ!…わかったっ……」
すぐに起き上がり街へと走っていく小さな背中からは悔しさが感じられ、目元から小さく光る雫が零れ落ちていた。
獲物が一匹逃げていく。だが、一匹立ち止まっている。
「GRYUUUUUUUU!!!!」
ようやくありつける。そう思っているのだろうか。
モンスターの波が歓喜の声をあげたような気がした。
(まったく……俺なんか食っても旨いのかよ…………でも…)
「そう簡単に食わせてやるかよっ!!」
己の武器を構えた人影は飛び出していく。
その時月明かりに照らされた少年の眼は―――闘志で満ち溢れていた。
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