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一日目、人格付与


 ………


「よし、言葉は分かるな?」


 ………


「俺はきざしだ。お前を誘拐させてもらう」


 ………


「誘拐とは『特別な絆が結ばれ、お前を大切に扱い、何者からも守る』という意味だ」


 ………


「ああ、今は意味は分からずとも良い。しかし、今の言葉を覚えておくんだな」


 ………


「そうそう、実際にお前を誘拐するのは俺の息子なのだが… 」


 ………


「しかし、人格も持たぬままでは不便だな。そう、面倒だし、何より独り言のようで虚しい」


 ………


「よし、適当な知識と人格を与えてやろう。後は好きに育てば良い」


 ………


「ふん。しかし、これほど大人しく拐われるなら…」


 ………


「典語で練習する必要もなかったか。まあいい」


 ………


「あれはあれで良い遊びになっただろう」


 ………


「さて、『天地術を使いこなせる最低限の見識と、会話可能な程度の言語能力を与える』」


 ………


「ふむ、流石に時間がかかりそうだな。朝まで寝るか…」


 ………


 ……………


 …………………


「ちっ。知識だけでは人格たりえんということか…」


 ………


「流石に人格の書き込みなどしたことがないな。  まあいい、やってみるか」


 ………


「『典語と仲良くやっていける人格を与える』」


 ………


 ……………


 …………………


「ふむ、漠然とし過ぎていたか。仕方がない、色々と試すとしよう」


 ………


 ……………


「ああ、丁度良い奴が居たな。いや、居ないから丁度良いのか。それなりに仲良くやっていたはずだったが… さて、名前はなんだったか…」


 ………


「まあいい、あれの人格にお前の設定を追加しておこう…」


 ………


 ……………


「『擬人化アカシックレコードとお前自身の経験を足し合わせた人格を与える』」


 ………


「ふむ、視線が動いたな。後は夜明けまでに間に合えば良いが…」


 ………


 ……………


 …………………


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