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言葉を飲む

作者: 彩生 静

言葉の海をひたすら泳ぎ

かきわけ かきわけ

ありとあらゆる言葉達を見て

それぞれの個性と色を見て

言葉達をもっと知りたくなったのだ。


しかし、進んで行くにつれて

今ではすっかり見かけなくなった言葉達が

プカプカと浮かんだり沈んだりしていた。


そうか。この子達が死語か。


さっきまで青く澄んでいた海も

今ではもうすっかり汚れきっている。

かきわけ かきわけ

遂には

何もなくなった。


飽きたら捨てられるのは玩具だけではなく

言葉もそうだったのだ。

振り返ると死んだ言葉達が

こちらをじっと見ているようだったので


それらの言葉達を、一息に飲み込んだ。

海は、青く澄んでいた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 良かったです。 言葉の浮遊感、濁りと清澄感。 読ませていただきありがとうございました。 [一言] とても良かったです。 評価がそれぞれ4についているのは、気にしないでください! 5は谷川俊…
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