あらわれたるもの―94・出会い
文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
由香「銀ちゃん実は仕事でお兄ちゃんの所
に行くんだけど仕事が終わったら時間もあ
るしお兄ちゃんに聞いてみるからそれでい
い」
銀子「仕事だったんだ。ああ」
仕事だったのかでも聞いてくれるんなら期
待してみようかな。
由香「ごめんすぐに言えばよかったんだけ
どでも頼んでみようよ。お兄ちゃんならな
んとかしてくれるかもしれないよ」
銀子「そうだね。じゃあ頼んでみてくれる」
由香「じゃあ何かあった時にお兄ちゃんに
銀ちゃんの電話番号教えてもいいかな」
銀子「うん。いいよ」
今はお兄ちゃんも学校だから連絡できない
メールでもいいけど学校終わってからがい
いよね。
由香「じゃあお兄ちゃんが学校終わった時
に連絡するよ」
そっかお兄ちゃんに気を使ってるんだね。
学校で考えさせてもまずいし。
昼休みが終わったので私達はお互いのクラ
スに戻った。昼休みなんてあっという間だ
次は体育じゃないからまだ余裕があるけど
体育ならさらに短くなるし着替えないとい
けないし銀ちゃんは大丈夫かな。何も言っ
てなかったけど大丈夫だよね。
その頃銀ちゃんは特に何もなかった。そん
なキャラじゃないのだ。しまった体育だっ
たようへみたいな。
やっと授業が終わった。後は帰るだけだ。
俗に言う私は帰宅部だ。人形の事もあるし
銀ちゃんとは一緒に帰ったり帰らなかった
りだ。家には電車通学だ。私は寄り道でき
ないので友達は少ない。銀ちゃんは友達が
多い。駅での待ち時間にメールを送る。ラ
ッキーだったのはまだ時間が有る事だ。さ
すがに当日なら無理だし。
そしてこちらでは。
三上「んん」
由香からメールが来た。何々銀ちゃんがこ
っちに来たいけどどうにかならないかなっ
てそうかそういう事か銀ちゃんかそういえ
ば会ってないな。あ銀ちゃんの連絡先まで
あるのかだが俺ができる事は限られてる。
声が聞こえた。
銀ちゃんって誰ですか。
銀ちゃんは由香の友達だ。
声が聞こえた。
そうなんですね。
俺が由香の家に行った時に由香が友達がい
ないので近所にいた由香と同じ年齢ぐらい
の子に声をかけたそれが出会いだった。俺
は当時の事を思い出していた。
声が聞こえた。
あの私なんですが。
何どうしたんだ。
声が聞こえた。
Lって呼んでもらっていいですか。
Lだと頭がいいのか。
Lの声が聞こえた。
あれーどうしてそう思ったんですか。
いやなんとなくだがそうか体が大きいのか。
Lの声が聞こえた。
そっちのLってわけですね。すいませんで
もLじゃないんです。
Lじゃない何試したのか。
Lじゃない声が聞こえた。
はい。私の事はQQちゃんと呼んでくださ
い。
Qちゃんだとラーメンが好きなのか。
Qちゃんの声が聞こえた。
ラーメンが好きって聞いたんですか。
そうだ。
Qちゃんの声が聞こえた。
好きですよ。でもそれで終わりですか。
どういう意味だ。
Qちゃんの声が聞こえた。
考えてください。
考えるのかあ。
Qちゃんの声が聞こえた。
今考えましたね。九官鳥の事を。
どどうしてわかったんだ。
Qちゃんの声が聞こえた。
わかった。いやですね。単にそうかと思っ
ただけですよ。それよりラーメンの方はい
いんですか。
そうかそうだ何のラーメンが好きなんだ。
Qちゃんの声が聞こえた。
そうこなくてはいけませんね。それでどう
思いますか。
どう思うだと醤油味噌豚骨って事か。
Qちゃんの声が聞こえた。
なんだと思いますか。
思うだと醤油もありそうだが味噌も捨てが
たいだが豚骨もどっちなんだ。
よし味噌だ。味噌にするぞ。
Qちゃんの声が聞こえた。
味噌でいいんですかファイナルアンサーで
すか。
味噌だファイナルアンサーだ。
Qちゃんの声が聞こえた。
わかりました。ブーブー正解はカレーラー
メンです。
なんだとそれがあったかと言う事はカップ
麺が好きなんだな。
Qちゃんの声が聞こえた。
おやばれてしまいましたね。どうしましょ
う。
なんだ何か変だ。
Qちゃんの声が聞こえた。
そうなんですか。
俺は何を考えてたんだ。わからなくなって
きたぞ。
Qちゃんの声が聞こえた。
あなたは当時の銀ちゃんの事を思いだそう
としたんですよ。思いだしましたか。
そうだそうだった。銀ちゃんの事を思い出
そうとしたんだった。助かったぞ。
Qちゃんの声が聞こえた。
いえこれくらいなんでもありませんよ。
 




