あらわれたるもの―87・由香
文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
異世界はリアル浦島太郎的にきつかった。
これは小説とかの話じゃないからだ。世界
が違うとこんなにも違うのかと思いしらさ
れた。だが俺はゲートキーパの素質があっ
たので一時間以上はかかったが二時間はか
からなかった。食事も遅れて食べる事がで
きた。出発が早かったのがよかった。まだ
話はできる。父上の部屋に向かう。ただ爆
笑の様子から色々とありそうだ。
三上「三上です」
東上「入れ」
俺は部屋に入る。爆笑はもう来ていたが俺
待ちだったようだ。
東上「そろったようじゃな。では話てくれ
るか」
爆笑「今回の悪霊と言われる霊ですが悪霊
じゃありませんでした」
何どういう事だ。
三上「それはまずいですね」
そうなのだ。この寺の刀は悪霊が好きだ。
だがそうでないとなるとどうなるかわから
ない。実はこれはあまり言えない話だと言
っても微妙だからな。知られてはいけない
話だ。何故ならここには悪霊しか来ないか
らだ。なんでも食うと思われてるがそうじ
ゃない。
東上「報告はそれだけなのか」
爆笑「いえここからです問題なのは実は今
回の霊の恐怖が人に伝染するようで」
なんか変な話だがそうなのか。
東上「どういうことじゃ」
爆笑「私は問題ありませんでしたがあちら
の世界で私からクレカさんに伝染しました
。三上さん見ましたよね」
三上「何あれはそうだったのかおかしいと
思ったが」
爆笑「そう言えば肩をおさえながら気を流
してましたよね。さすがです」
何そんな事までわかったのかおまえの方が
すごすぎるだろう。
三上「わかったのかクレカは俺の手が普通
より暖かいぐらいしか感じてないと思うが
緊急事態だったからな。なんとか落ち着か
せる事ができたみたいだ。だがそんな事に
なっていたとはやっかいだな」
人は暖かい物に触れると安心感が発生する。
それだけではないが。
爆笑「大勢に伝染すると大変ですからね」
笑い話じゃない大抵大事件が起きるのは群
衆がパニックになるからだ。
三上「それで悪霊じゃないのかいやそれで
悪霊なら問題が大きすぎるな。複雑だな」
東上「爆笑おまえ何か考えがあるようじゃ
な」
爆笑「はい。それには三上さんから由香さ
んに頼んでもらう必要があります」
由香だと。由香って事はあれだな。
形上由香。形上とは人形師の家系だ。
形上真。サチコの人形を作った人だ。
この人に頼むのは結構厄介だ。頑固だしな
その孫の由香。今は中学生だ。両親は色々
とあって一緒に住んでない。由香は孫だが
人形師の継承者でもある。才能があるんだ
ろう。サチコの簡単なメンテもしてくれる
実は何故か俺は由香になつかれてる。だか
ら由香に頼めば孫を溺愛してる祖父は対応
してくれるって話で言ってるのだ。これは
うちの強みでもあるがだが他にも問題があ
る。人形は安くないのだ。何十万とする。
これは果たしてクレカ達が納得するのか。
これは料金のプラスアルファになる。まだ
問題がある。それが幻術使いの霧野だ。
この二人はお互い牽制しあってる。問題は
俺だが俺は霧野にも何故かなつかれてる。
影狩幻術の家系だ。幻術を使うがこことも
仕事がら関係がある。つまりどっちも大事
にしないとダメなわけで結構いやかなり大
変だ。俺のトラウマでもある。あとでわか
ったが俺に変な病気が出たのもこれのせい
だ。年下の女性が結構あれだったりする。
当たりいや大当たり。これ以上はな。ああ
オレカもいたな。




