あらわれたるもの―59・も〇も〇とだだ〇〇とつ〇つ〇
かえで「ねえ本当に僕達の事がわかるの」
かげろう「あなたはあなたはいったい何者
よ」
おぼろ「おまえ何考えてるんだ。何者なん
だ」
三上「俺はなお前たちみたいに世界で独特
な振動をしてるもの震える者がわかる震え
を知る者だ」
かげろう「私達が震える者」
かえで「僕達が震える者」
おぼろ「俺達が震える者だと。おいおい。
なんでわかるんだそんな事。どうせ俺達を
騙す為に適当な事言ってんだろう。ケッケ
ッケッケ」
かえで「そうだそうだどうしてそんな事し
ってるんだよ。僕達も何もわからないのに」
かげろう「そうね。あんたそれ誰から聞い
たのよ。言えるもんなら言ってみなさいよ」
三上「俺のうちには古い刀があってな。そ
の刀から聞いたんだ」
かげろう「刀って」
かえで「え刀って喋るの」
おぼろ「おいおい。刀が喋るだと。そんな
事聞いた事がねえぞ」
三上「ああ喋るって言っても口で喋るわけ
じゃないからな。今俺は口で会話してるわ
けじゃない。おまえらもわかるだろう鬼丸
が喋ってるわけじゃないって」
かげろう「確かに今は姫はしゃべっていな
いけど」
かえで「えじゃあどうやって喋ってるんだ
よ」
おぼろ「かえで落ち着け。それを言ったら
もともこもないだろう。いいかそれでも今
俺達は喋ってるだろう。ああ言いにくいが
だからまあそういう事だ」
かえで「あそうだね。アハハハハハハ」
かげろう「ねえこれってテレパシーなの」
三上「テレパシーか確かにそう思うかもな
。だが違うぞ。テレパシーじゃ無理だ。こ
れはその震えを理解できないとな。テレパ
シーならわかるやつはまだいるからな。お
前たちの事を知ってるのはこの世界でほん
の一握りだ。守護者の事を知ってるのは」
かげろう「守護者ね」
かえで「え僕達守護者なんだ」
おぼろ「守護者かいいじゃねえか。俺達は
姫を守ってるんだからな。ケッケッケッケ」
かえで「そっかそっかそれで僕達の事はど
こまでわかるのかな」
三上「言っていいのか」
かげろう「そうね。こっちも情報が欲しい
し言ってもらえるかしら」
おぼろ「確かにな。こっちは情報が全然な
いからな」
三上「そうか俺がわかるのは三人ともスタ
イルがいい顔もいい女だなとびっきりの」
かえで「えー何それ」
かげろう「ちょっとまってかえでも喜ばな
い。それなら全然わからないわよ」
おぼろ「確かにそうだな。これなら適当に
言えるな。ケッケッケッケ」
かげろう「でしょ。だから聞きたいんだけ
どなら私達の髪型ってわかるのよね」
三上「なるほど。おまえ頭がいいな」
かげろう「当然よ。私は姫の頭脳なんだか
ら」
三上「そうかなら言わないとな。かげろう
おまえの髪型はモヒカンだな。でおぼろは
ダブルモヒカンだ。かえではそうかスキン
ヘッドか」
かげろう「モヒモヒななんですってえ」
かげろうは叫んだ。
おぼろ「だだぶるだぶるだぶるだぶるああ」
おぼろの声は震えていた。
かえで「ねえ」
かげろう「な何よ。今それどころじゃない
んだけど」
かえで「スキンヘッドって何」
かげろう「えああ坊主」
かえで「え坊主僕が」
かげろう「ああ違う違うわ。ああ坊主そう
よ坊主頭の事よ。つそうよ。つるつる。つ
るつる頭よ」
かえで「つるつる。つるつる頭」
かえでは叫んだ。
かげろう「はっ。なーんだ。どどうやらわ
からないみたいね。でもまさか適当でもモ
ヒ。モヒ何て言われるとおもわなかったわ
よ。あんたね」
おぼろ「おい落ち着け。俺達はからかわれ
てるんだ。のるな」
三上「フッフハハハハハ」
かげろう「何わらってんのよ」
かえで「そうだ何わらってんだ」
おぼろ「たいした余裕だなおまえ」
三上「悪かったな。でも刺激のある人生は
大事だろ。そう思わないか」
かげろう「し刺激ってあんたね」
かえで「ちょっとさすがにそれはないんじ
ゃない。僕女の子なんだけど。ああみんな
女の子だから」
おぼろ「どうせわからないから適当に言っ
たんだろうけどな。まあその程度ってわけ
だな。なんだつまらねやつだったんだなお
まえ」
三上「わからないか。そうは言ってないぞ
俺は」




