第百四十七章 追い込まれた私ならやる事は一つだ
文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
私は追い込まれていた。
どうすればいったいどうすればあれをやる
んだ。
あれだとあれか。
しかし。
行動せよ。
行動せよ。
行動せよ。
そうかならやるしかない。
私はちょうどニックと対面にいる。
そして今ならまだまず私は右足をニックの
左足の横に踏み出した。
さらに私の左足はボクシングのサークリン
グのように移動を開始した。
なめらかに動く私の足。
そうやって移動した私は右手の掌を自分の
おなかに当てるようにした。
開放せよ。
開放せよ。
開放せよ。
そうだ開放だ。
今こそ開放するんだ。
私の右手は最短距離を最速で動いた。
私にスキはない。
今は私の全ての神経は手に集中している。
それも手のある部分だ。
集中により音が消えた周りの気配もそう私
は無に近い状態になった。
完全な無ではないがそして私の手は当たっ
た。
だがまだだ。
まだ終わらない。
これではダメだ。
ダメなんだ。
これではまだ。
完了せよ。
完了せよ。
完了せよ。
そうだ完了するのだ。
完了させるのだ。
魂の力を発動させるんだ。
やるんだ私。
私は叫んだ。
よしえ「なんでやーーーーーーーねん」
ビクトリー。
ドゴーーーン。
何かが爆発した。
決まった。
私の手の甲は確実にニックの胸に当たって
いた。
動きもポーズも完璧だ。
これ以上はもうたぶん無理だ。
こんなもの一生に一回しかできないだろう。
それほどの完璧なタイミングだ。
やった私はやったのだ。
だが。
ニック「オーオー」
ニックはよろめきながら後退していく。
「ドタドタ」
「ドタドタ」
なんだとほとんど力は入ってなかったはず
だ。
ニックは体がでかいありえないぞ。
まさか中国拳法の達人が使う触れただけ相
手を倒す寸勁が出たのか。
偶然マスターした。
とっさにこの状況でまさかいやいやありえ
ないだろう。
ハアーハアーハアーハアーハアーバチン。
ハアーハアーハアーハアーハアーバチン。
映画のシーンを思いだす。
みんな必死に長い期間修行するのだ。
苦しくつらい修行だ。
それがとっさにやってしまいました。
出ちゃいました。
チャンチャン。
そんなの偶然できるわけがない。
いくらなんでもありえない。
そうだそれならハアーハアーの人にもうし
わけない。
そうだそのはずだがならなんだこれはニッ
クはよろめいてる。
これも現実だ。
ニック「オーオーオー」
まだうなってる。
これもまぎれもない現実だ。
これからも目をそらすわけにはいかない。
これが見えないってやつがいるなら医者に
行けと言うしかない。
そして残念だが私にはどうする事もできな
い合掌。
すまないニックまさかこんなおもいや大変
な事になるとはだってどうしてそうなった
かわかんないんだもん。
まてまてキャラが違うぞそれは可愛いキャ
ラぶりっ子してどうする。
ニック後の事はまかせろ。
まてちょっとまてここでニックが死んだら
殺人犯だぞいいのかそれで何大変じゃない
か。
誰のせいだ誰の私か。
やってしまったのですね。
いかんニックなんとか生きてくれ私の為に。
だが。
よしえ「ニック」
ダメか。
ニック「オーオーオーなんでやねん」
よしえ「はーーーい」
この反応はまさか。
ユーリ「わあーあの初めてみましたあれが
有名ななんでやねんなんですね」
ユーリが近寄ってきた。
近い近いぞ顔が近いぞ。
有名だと。
だがさらになんだ気配を感じる。
突然この気配はいったい。
ユーリは気づいてないのか?
私ならともかくユーリなら気つくはずだ。
色々とするどいからなそう色々だ。
私達の周りに突然あらわれた気配何者だ。
そして何が起こるんだ。




