第百三十章 貧乏神2・ノーガード戦法
文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
さあではいよいよ次の段階だ。
第一段階には意味がある。
それがこれからわかる。
だがこれからはあまりいい感じがしない。
だがしかたないやるしかない。
私はチオルーラの下半身を見た。
そしてあれにしよう。
狙いをつけてあるものをひっぱった。
「クイクイ」
チオルーラが反応した。
「ジー」
こっちを見てる。
観察してる。
もういちどひっぱってみた。
「クイクイ」
反応がない。
まあこれも反応か。
反応がないのも反応なわけだ。
だが。
チオルーラ「あにょーしょれーおもしろい
でしゅか?」
ヤミカーラ「え」
どういう意味だ。
それって。
チオルーラ「ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひ
ゃ。にゃんかちんけんなきゃおしてましゅ
から。きいてみましゅた。ひゃひゃひゃひ
ゃひゃひゃひゃ」
なるほどこういう反応か。
つまり何をやってるのか理解できてない。
そういうことか。
遊んでると思ってるのか。
しらふならこれがどういう意味か理解して
るからこんな反応は絶対しない。
いやできるわけがない。
あわれだな。
あだがまてよ。
それとも現状はどうにもならないのででき
る事をやっている。
せめて一矢報いる為。
まさか。
後の方ならすごいがいやすごいなんてもん
じゃないな。
残念ながら確認する手段はない。
ならやるしかないか。
私には考えがある。
私はさっきひっぱっていたものをおもいっ
きりひっぱった。
それは音を立てた。
その音は。
「ぷつん」
ではなく。
「スポーン」
なんかそんな名前のやつが有った気がした
がだがこれは尻の毛の抜ける音だ。
勘違いしてはいけない。
私はとうとうチオルーラの尻の毛を抜いた。
別に嬉しくないが。
そう私は変態ではない。
今回のミッションに必要な事だ。
チオルーラはノーリアクションか。
さてそろそろか。
すると突然。
「ドクン」
何かが体で波打った感じがした。
来たな。
何かが流れてくる感じが。
「ドクドクドクドクドク」
来てる来てるぞ。
声が聞こえた。
ヤミカーラはチオルーラからエネルギーの
一部を取得しました。
そしてさらに。
声が聞こえた。
チオルーラがヤミカーラの配下になりまし
た。
これでチオルーラは私の配下になった。
そう貧乏神の尻の毛は抜いたものに力を一
部奪われ配下になるのだ。
これこそが貧乏神のトップシークレット。
もちろん全て奪われる事はない。
それなら開発者の命が危ない。
あくまでもこれは暴走した時などの対応の
為だ。
一時的に力を奪う。
本部の管理の為だ。
ここまでは想定内だ。
だが。
声が聞こえた。
なお×××××には注意してください。
今聞こえたのは注意メッセージ。
まて聞いてないぞこれはどういう事だ。
これはまさかバージョンアップか。
だいぶ前に本部に呼ばれたが。
貧乏神は定期的に本部でバージョンアップ
がある。
この内容は本部のものにしか聞こえないの
だろう。
これは残念ながら私には権限が無いから一
部プロテクトがかかってる。
まずいぞ。
想定外の出来事だ。
どうする。
始めたばかりなのに危険信号がこの状態を
戻す方法はある。
尻の毛を燃やすのだ。
燃えてなくなると元に戻る。
もう一つはもっと簡単だ。
元に戻すのだ。
抜いた場所に近づけばひきつけ合って元に
戻る。
実に簡単だ。
だからわざわざわかりやすい場所のやつを
抜いた。
だがここでお約束が。
ヤミカーラ「へヘヘックショイ。ヘックシ
ョイ。ヘックショイ」
なんだ何か鼻にきた。
何かまったのか。
よくわからない。
突然くしゃみが。
しまったくしゃみで尻の毛が飛んで行った。
ギャグ漫画の主人公みたいな事になった。
いったいどこに行ったのかわからない。
それは見た目ただの毛だからだ。
だが戻せなくても一時間経過すれば元に戻
る。
ちゃんとシステムとして問題が起こらない
様な仕様になっている。
そう聞いている。
大丈夫だろう。
本部のやる事に問題があるわけがない。
あってはいけない。
大丈夫大丈夫。
考えないようにしよう。
考えないように。
しかたない危険かもしれないが実行だ。
ここまでセッテイングがどれだけ大変だっ
たか。
いまさらやめらない。
だが注意が必要だ。
何に注意が必要かわからないが。
とにかく気をつけないと。
ただ最悪爆発なんてないだろうから。
大丈夫だろう。
だがよく見ると尻の毛があった。
ヤミカーラ「ああ。こんな所にありがたい」
ラッキーだ。
私は日頃の行いがいいしな。
そんな事を考えて取ろうとしたら。
そう私は取ろうとした何もしなかったわけ
じゃない一生懸命取ろうとしたが。
突然風が吹いてどこかへ飛んで行った。
何だ。
チオルーラが一発ぶっぱしのだ。
船の警笛の様な大きな音だった。
すごい音がしたが音はいい音はまだ。
音以外の風そしてもう一つの何で私はまた
しても尻の毛を見失ったと思ったがとっさ
につかんでいた。
さすが私瞬間的につかんでいた。
ほぼ無意識だ。
一瞬意識が持っていかれそうになった。
だがここで倒れるわけにはいかない。
私は意識を強く持つ事で耐えた。
これはもう離さない絶対に。
さすがに生理現象なので配下になっても止
められない。
というかまだ何も命令してない。
まさか最初からこんなグダグダになるとは
だが私は勝った私の手にはその勝利の証と
しての尻の毛がだがまたしても船の警笛の
様な音がすさまじい風とそしてあれも。
バカな二発目だとありえないぞ。
だがそれは起った。
ありえない事が起こる事がある。
ほぼ連続の二回目だがそれが起こったのだ。
そして私は掴んでいた尻の毛を離してしま
った。
ヤミカーラ「しまった。ああ。尻の毛が。
いってしまう。私の尻の毛が」
私の尻の毛間違えたがまさか二回目がある
とは尻の毛はどこかに飛んで行った。
すさまじい風だから。
思ったのはこれはガードされていない。
いつもならしっかりガードされてるがだか
ら強烈だ。
ノーガードの戦法ノーガード戦法だ。
まさかチオルーラのノーガード戦法がこん
なに恐ろしいとは私は意識を失いそうにな
ったが又なんとか耐えた。
だが尻の毛は失った。
これからいったいどうするか考えるんだ私。
まさかこんな事になるとは想定外だらけの
事が起こるヤミカーラのミッション。
そして。
それを嘲り笑うかのごとくチオルーラのノ
ーガード戦法が爆発する。
そのとんでもない威力がヤミカーラを襲う。
そしてまさかの二回目のノーガード戦法の
爆発。
追い込まれるヤミカーラ。
今回はここまででございます。
次回はさらにミッションが進みます。
そしてそれによって何が起こるのかこれ以
上の事がグダグダが起こるのかさらなるチ
オルーラのノーガード戦法が爆発するのか。
それでは次回をお楽しみに。
さようなら。




