京子2-2・チャンスだわ冒険の始まりね
文章のフォーマットを統一しました。
京子「え何か今声が聞こえませんでしたか?」
この人には聞こえてないのあれが。
こくしょう「いえ私には何も聞こえませんが」
京子「そうですか、何か聞こえたみたいな気
がしたんですが」
聞こえたどころか、すぐそばで聞いてた感
じなんですけどね、どうなってるの、ここの
この場所の問題かしら、それとも何かあるの。
こくしょう「そうですか、実は時々ここに来
てそうおっしゃる人がおられます」
京子「そうなんですか?」
やはりここの問題みたいね、しかし不思議
な事もあるものね。
こくしょう「ええ、ただおられますが、特に
その後何も起こりませんので、今回も大丈夫
だと思います」
京子「そうですか?」
霊とも関係ないわね、ここに来てまったく
見ないもの、それにしてもさっきのはなんだ
ったのかしら? どうやら私にしか聞こえて
ないのね、ここでは他の人もこんな事がある
みたいだし、気にする必要はないのかも、で
も気になるわよね、そういわれても、それよ
りここも建物の中ね、どこから入って来たの
かさえわからないわね、どうなってるのかし
ら、当然前とは見える物が違うけど、しばら
く通路が続くのね、ここは薄暗いけど、これ
も何か意味があるのかしら、建物の中を案内
された。
こくしょう「どうぞこちらへ」
案内されたのは、受付みたいだった、パソ
コンが有る、このパソコンは普通のものね。
こくしょう「ここで入退出の登録を行います
ではまず会費の一万をお願いします、それと
身分証明書の提示をお願いします」
持ってる車の免許証を渡す、お金も。
こくしょう「たしかに、ではこちらに」
案内された場所は、テーブルに椅子が二つ
のせまい場所だった、しきりでくぎられてい
て、となりの声は聞こえそうだ、こういうつ
くりは、会社の会議室でよくつかわれる、そ
う私も会社員だった頃がある。
こくしょう「ではおまちください」
そう言ってこくしょうさんは出て行った、
チャンスだわ冒険の始まりね、なんてそんな
事したら、どうなるかわからないじゃない、
おとなしくしてないと、しばらくして。
こくしょう「おまたせしました、どうぞ」
「カタッ」「カタッ」
どうやらお茶をもってきてくれたみたいだ。
こくしょう「では最初に、今日こちらに来て
いただいたのは、八条様が才能があると、こ
ちらで判断したからです、ここではある程度
能力が無いと入会できません、ここでのルー
ルは厳守ですのでお願いします、まずこちら
で今日教えるのは瞑想でございます」
京子「瞑想、瞑想ですか? かなり難しいん
じゃないですか?」
無念無想なんて普通の人ができるのかしら。
こくしょう「ほんらいはそうですが、環境と
やり方を変えることにより、よりやりやすく
なっております」
京子「そうですか?」
なるほどさすがプロね、言う事が違うわ。
こくしょう「では続けます、こちらで教える
瞑想は集中瞑想と言うものです」
京子「集中瞑想ですか?」
聞いた事が無いと思った、瞑想にも色々種
類が有るのかしら、昔行った寺とは大違いね
あそこではさんざん叩かれたけど、まさか今
回も叩かれるのかしら。
京子「あの叩かれるんですか?」
こくしょう「はーい、何の話ですか? ああ
警策の事ですか、使いませんよこちらでは」
京子「そうなんですか」
こくしょう「はい、そういう事は行いません
集中瞑想は考えないのではなく、考えを限定
するやり方です」




