おはらい―35・それは問題ではありません
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姫「何? どうしたの?」
メルル「それは問題ではありません」
姫「ええー!」
叫ぶ姫今日は本当によく叫んでいた。あっ
さりと問題が無い言われてしまった。自分は
こんなに気になっているのに姫には理解でき
なかった。何どういうことなの? どうなっ
てるの? だがメルルを見ると落ち着いてい
る。冗談ではないようだ。
メルル「姫様、そもそもゲートキーパとは説
得する事が大事なのです。たとえですそれが
猿であっても、わかりますか猿であってもで
す。それがゲートキーパなのです。猿であっ
てもですよ」
姫は思った。
それはわかる聞いていたからだ。わかるけ
ど猿じゃ猿じゃないんだけど猿じゃ、それに
猿は喋らないし、おやおやもおよよよも言わ
ないし、ましてやござるなんて使わないし。
姫はそんな猿は見た事がなかった。まあ自
分は知らないだけかもしれないが、だが過去
にすごいゲートキーパが猿を勧誘して来た話
は有名だ。それ以外の動物もあるが、だがさ
らに思い出したまだいた。
姫「まだいた、まだいたわ」
まだいたまないた似てるようでまったく違
う。
メルル「どうしたのですか姫様? まだいた
とは」
姫「そういえばあそこに人形がいたのよ」
メルル「え人形ぐらい有ると思いますが、こ
の部屋にもありますよね。そこに」
そうこの部屋にも姫様お気に入りの人形が
置いてある。姫様お気に入りの人形名前はア
リサだ。
姫「違う違うのよ、あんなのじゃないのよ」
メルル「申し訳ありませんが言ってる事がさ
っぱりわからないんですが」
時々姫はわけのわからない事を言いますが
今度のはなんでしょう。メルルは考えていた。
姫「だって札を上げるのよ人形が」
メルル「んん、人形が札を上げる。ああ何か
の宣伝ですか、人形劇とかで見ますが私は人
形劇が好きで」
メルルはテレビのCMを思い出していた。
この世界にもテレビは有るみたいだ。ウサギ
とかタヌキとかキツネとか動物の人形が札を
上げたりしてるのだ。だがさすがのメルルも
その人形がキツネ面を付けてるとは思わない
だろう。見ていたならどんな反応をしたか。
姫「違うのよ、そんなのじゃなくて意味があ
るような事を書いたものを上げるのよ」
そうそれにそんなかわいい人形じゃないの
だ。キツネはキツネでもキツネの面の様な顔
の人形だ。だがこれは余計ややこしくなるの
で説明はやめた。
メルル「意味があるようなもの? 意味がな
いんですかそれは?」
姫「わからないのよ! あれははじめてみる
言葉かも」
メルル「姫様、他の世界の言葉など全てわか
るものなど誰もいませんので、あまり気にし
くてよいかと」
姫「それに急にこう腕を動かしたのよ」
人形のポーズをやってみせる姫。




