おはらい―29・クルクル
文章のフォーマットを統一しました。
シャワーを出て体を拭いて部屋着でくつろ
いでいると。
「コンコン」
姫「誰ですか?」
メルル「メルルでございます。飲み物をお
持ちしました」
姫「では入ってください。アリサロックオ
フ」
「ガチャ」
ドアのロックが解除された。
メルル「失礼します。それと飲み物でござ
います」
メルルが部屋に入ると勝手にドアがロック
された。
「ガチャ」
「ゴクゴクゴクゴクゴク」
姫「ハアー」
どうやら飲み物を飲んで落ち着いたようだ
それを見計らってメルルは声をかけた。
メルル「それでどうでしたか?」
とたんに態度が変わる姫。
姫「そうね・・・・・・顔はまあそこそこ
かしら。それより何なのあれは」
メルル「どどうされたんですか?」
姫「何かね・・・・・・ノリについていけ
なかったわ印象は変なやつらね」
メルル「そそうですか姫様恐れながらそれ
はのまれてますね相手に」
姫「何? 私がのまれていたの」
叫ぶ姫。
メルル「そうです。だいたいいきなり初対
面のしかも違う世界から来たものにそんな
対応するのはおかしいと思いませんか?」
姫「それはそうだけど根が明るいおかしな
やつらだったとか?」
メルル「いえいえありえないですね。おか
しなやつらは認めますが」
姫は思った。
やっぱりそれは認めるのね。
メルル「普通は取り乱すのでこちらのペー
スに持って行けるのですがアベコベじゃな
いですか踊らされてますよねクルクルと」
姫「クルクルと踊らされた。クルクル・・
・・・・ううがんばったのにクルクル」
姫は自分が相手の手のひらの上でクルクル
と回ってる事を想像した。
ああ目がまわりそう。あ手のひらから落ち
た。ああ潰れた。
「ブルブルブルブル」
メルル「あの姫様何をやってるんですか?」
姫は震えていた。
姫「ああ何でもないから。ああ気にしない
で」
姫は想像力が豊なようだ。
メルル「んんでは先程の話ですがいえ姫様
の落ち度と言うよりも相手が手練れなだけ
ですねこの場合は」
姫「手練れ・・・・・・そうね」
実はメルルはさっきの会話を聞いていた。
ただ会話ができないので聞くだけだがもちろ
ん映像などはない。ただ聞きながら姫様ファ
イトと自分で作った小さな旗を振っていた。
もちろん書かれてるのは姫様ファイトだ。真
ん中には拳の刺繡がしてある。彼女は縫物も
得意みたいだ。では拳はこれは後でわかるか
もしれない。




