おはらい―15・どんなかたなんですか
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文章の内容は変えず文章を読みやすく変更しました。
東上「それはな正体がわかってないだけで
何をするかわかってるからじゃ」
座敷アザラシ「おやおや。何をするんです
か。おやおや」
東上「それはな。んん。人がな」
座敷アザラシ「おやおや。人がどうしたん
ですか」
東上「人がな消えるんじゃ」
座敷アザラシ「おやおや。消えるんですか
。でいつ出てくるんですか」
東上「出てこないんじゃ。正確には絵にそ
の消えた人が描かれるわけじゃ。と言って
も絵と消えた人との因果関係ははっきりは
わかってないんじゃが」
座敷アザラシ「おやおや。わかってないの
にどうして関連づけるんですか。おやおや」
東上「それはな絵の世界に行くと言う手紙
を残した者が中におるからじゃ」
座敷アザラシ「おやおや。そんな手紙が残
ってるんですか。おやおや」
東上「もちろん。いつも手紙があるわけで
はないのじゃ。ただ絵に描かれた人がいる
時突然絵の扉が開いて絵から描かれた人は
消え絵も消えるのじゃ」
座敷アザラシ「え絵も消えるんですか」
東上「そうじゃ。こう火がつけられたよう
に燃えるような感じで最後は消えて行くの
じゃ」
座敷アザラシ「それは誰か見ていた人がい
るんですね」
東上「そうじゃ大勢が目撃した時もある」
座敷アザラシ「なら事件になってそうです
が。おやおや」
東上「たしかにそうなんじゃが。実はなそ
の後忘れてしまうからじゃ絵の存在を普通
はな」
座敷アザラシ「おやおや。話があってませ
んが。おやおや」
東上「そうじゃ話はあってないのじゃ。つ
まり誰も気づかなかったんじゃが」
座敷アザラシ「おやおや。それでは気づく
ものがあらわれたんですね。おやおや」
東上「そうじゃあらわれたんじゃ。それま
ではまったくわからなかったのじゃ」
座敷アザラシ「どんなかたなんですか」
東上「んん。記憶が消えない体質と言った
らよいかのう」
座敷アザラシ「おやおや。そんな便利な方
がいるんですね。およよよ」




