得体の知れないもの―16・器用な事と器用な事じゃないこと
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おもいやみ「おまえおまえ流石にそんな器
用な事できるわけないだろう。あっちも驚
いてるし俺も驚いたよ」
変態二号は思った。
あれは器用な事じゃないんだ。普通なんだ
へー。
変態一号は思った。
どこまでできるか見てみたいですね。あれ
が器用じゃないなら。
おもいやみ「俺ができるのは相手の思いを
闇に変えるだけだ」
十分器用な気がしますが。
器用以外の何だって言うの。器用なものが
器用じゃないって言うほど見苦しいものはな
いわね。
いつのまにか3対1になっていた棄権もい
るがそうここには爆笑はいないお仕事に行っ
たのだ。
こちらでは。
何かとつてつもなく面白い事が起こってい
そうなんですがああ見に行けないのが悲しい
そうここは結界の中なのだ誰も抜け出せない。
こちらでは。
変態二号「おもいやみあなたはどうしてこ
こにきたの」
おもいやみ「それはすごく強い思いを感じ
たからだ」
変態二号「まさか私の願いがそうそうなの
ねやっぱりそうだったのね」
おもいやみ「いや違うなこいつの願いだ」
「ビシ」
そうやって指をさしたのは座敷ワラジだっ
た。
変態二号「じゃあどうしてこうなったの」
おもいやみ「さすがに俺もそんな恐ろしい
ことはできないからな。目前にある簡単な
所に手をつけたわけだ」
変態二号「そそうなの簡単あれが」
変態一号「簡単なんですねあれ」
何か反応しないといけないのに思考がまと
まらないもうグダグダだ。
だいたいもうすでに闇に染まってるしな。
これ以上する事がない。俺が遠くからわかる
のは思いの強さだけだ。
アンジュ「であんたは何なのただのエキス
トラでいいのかしら」
おもいやみ「ああそれでいい」
あまり関わらない方がいいここはそういう
所だ。めんどなのはあまりにも思いが強すぎ
て動けない事だ。それにこの場所だな何か変
だ。
アンジュ「そうならおとなしくしときなさ
いね」
おもいやみ「ああわかった」
これが一番いい判断のはずだ。
なんて手が早いこれでおもいやみに協力を
要請する事ができなくなった。そう悪夢は続
いているのだ。しかしいったいどうしたらい
いかこうなったら。




