得体の知れないもの―5・ここだけの話
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座敷娘「あの何で笑ってるんですか?」
爆笑「失礼いえあなたたちは騙されたんで
すよ」
ヒュー「騙されたやっぱりあれはトリック
だったんですか? どっかの抜け穴から戻
って来たとか? 大魔術的な?」
爆笑「トリックいえいえそんなものとはま
ったく違うものですよ」
座敷娘「じゃあどうなってるんですか?」
ヒュー「教えてもらえるんでしょうか?」
爆笑「そうですねここだけの話と言うこと
でお話しましょう」
ここで例のやつが気になった。すると寝て
る疲れたのかしら立ったまま寝ていた。
なんと寝てるんですか? まあいいですか
お疲れ。なるほど大量のエネルギー使ったか
らですか。
ヒュー「トリックでないならなんなんです
か?」
爆笑「そうですね技能力でしょうか」
ヒュー「技能力ですか?」
爆笑「最初にあなた方が見たのは東上様の
陽人です」
ヒュー「ようじんようじん火のようじんあ」
爆笑「どうしたんですか? 続けないんで
すか?」
ヒュー「いえいいです失礼しました」
なんですかこの恥ずかしさはすごく恥ずか
しいんですが。
座敷娘「あのようじんって何なんですか?」
爆笑「陽人は人間の生体エネルギーから作
り出した自分の分身です」
ヒュー「分身って忍者の使うやつですか?」
爆笑「まったく違います忍者のやつは残像
と言う話を聞いたことがありますが陽人は
実体がありますから」
ヒュー「あの残像も実体ですよね」
爆笑「なるほどこれは失礼しました。忍者
の場合は一人で何人も見えるようにしてま
すが。陽人は数で数えると1でなく2なん
です。あ失礼本体も含めて2ですね」
ヒュー「実体があるわからないんですがど
ういうものなんですか?」
爆笑「そうですね今風に言えばドローンみ
たいなものでしょうか」
あれがドローンなんて不気味なドローンで
しょうか。
ヒュー「ドローンですか」
ドローンと言われるとなんか自分の事を言
われてるように聞こえます。
爆笑「陽人が見たものは本体も見る事がで
き触れたものはその感触が本体につたわる
のです。陽人は食事もできます」
座敷娘「意思は意思はあるんですか?」
爆笑「意思はありませんというよりあって
は困るのです」
ヒュー「困るどういうことですか?」
爆笑「陽人は放置しておくと意思をもって
知恵をつけて悪さをしだすのです。だから
必ず回収しなければいけないのです」
ヒュー「なんかオカルト映画みたいですね」
爆笑「陽人は最初は自分の近くにそれから
少しずつ遠くに行けるようにするのです」
座敷娘「なんか子供みたいですね」
爆笑「ただ放置すると大変な事になります
よ。それと初めは天候にも気をつけなけれ
ばなりません。雨や雷とかには注意が必要
など注意点があります。そうやってやっと
使えるようになるわけです」
座敷娘「ということは最初の人は人じゃな
く陽人だったんですね」
爆笑「そうですおそらく例のものを見て実
際に確かめにこられたと思います」
座敷娘「確かめにですか? じゃあすぐ帰
ったのは」
爆笑「特に問題が無いと判断されたと思い
ます」
ヒュー「問題無しですかんん」
爆笑「それと陽人は消えませんからまた戻
ってきますよ」
ヒュー「もどってくるんですか? またあ
れがですか」
そうですかなんか複雑な気分なんですがと
いうかどっかで覗いてるとか。
爆笑「ええ」
座敷娘「なんかとても大事な事を忘れてる
気が思い出した。そういえばあれが反応し
なかったのは何故ですか?」
爆笑「その事ですかそれは人間と違って動
物は感情というものに敏感です。動物とい
うのは適切かわかりませんがもし感情がな
ければそれは置いてある石と同じです。た
ぶんそれで反応をやめたんでしょう」
ロボットにでも感じたのかしら。
ヒュー「なるほどそういうことですか?」
動く石ゴーレムでしょうか。




