お得意様―2・ひとわらじ
文章のフォーマットを統一しました。
でてきたでてきた。
三上「では終わりにしよう」
「シュパッツ」「チャキッ」
居合の一閃で悪霊は消滅します。終わった
気持ちは解散解散だがやがて女の人が意識
を取りもどします。
女の人「うーううううう」
「バカーッ」
上半身をおこします。ばかめ今回は仕込み
がばっちりだ。目隠しがしてあるのだ。い
っそのことここで薬でおとなしくさせたい
が薬どうしの影響でできんのがはがゆい。
女の人「わ私にこんなことをしたのはいつ
もの変態ですね。その仲間達」
三上「愉快な仲間達風に言うんじゃないわ」
女の人はドスのかかった声で。
女の人「殺すほどかなければ殺す。ほどい
ても殺す。何をしても殺す」
三上「どどうすればいいと言うのだ」
「ちょんちょん」
三上「ん」
座敷ワラジ「僕がひとわらじ脱いでもいい
にょー」
考えました。座敷ワラジ―ワラジ=座敷?
ひとわらじならわらじがひとつのこってる
と言うことは?どうなるんだ。はおれは何
を考えてるんだ。
三上「んひとわらじ。この状況がどうにか
できるならやってみろ」
座敷ワラジ「それには対価が必要にょー」
三上「何か何か必要なものがあるのか?」
座敷ワラジ「ビールひと箱プリーズにょー」
三上「おまえが飲みたいだけではないかま
あいい借りは作りたくないのでな」
座敷ワラジ「契約成立にょー。行ってくる
にょー」
三上「何を何をするつもりだ」
座敷ワラジ「おまえの記憶をあのねえちゃ
んから削除するにょー」
三上「そそんなことができるのか?」
座敷ワラジ「まあまかせるにょー」
しばらくして。
三上「どうだった。うまくいったか?」
座敷ワラジ「あのねえちゃんとんだつんで
れにょー」
三上「そそれはどういうことだ」
座敷ワラジ「あのねえちゃんが持ってるの
は殺意ではなく好意にょー」
三上「ななんだとそそんな風には全然みえ
んが」
座敷ワラジ「悪い感情なら消せるにょー。
でもその逆は無理にょー。あのねえちゃん
の心を少し探ってみたところにょー。まれ
にみる変態だったにょー」
変態だったにょー変態だったにょー三上の
頭にこだましました。
三上「人のことを変態と言ってるあれが変
態。変態のことは本当によくわからん」
ちなみに三上も例の件で学校でそう思われ
てるが彼は気づいてない。
三上「変態には変態をあてる。いっそけつ
好きでもあてて見るか?」
想像してみる。
三上「事態が解決するとは思えんな」
座敷ワラジ「もういっそのこともらってや
ってはどうにょー。金持ちだからお金もた
っぽたっぽ入ってくるにょー」
三上「いやしかしよく考えると俺は何もし
てないのだがどちらかと言うとお嬢様とそ
の仲間達の誰かなんだがしかたない現状維
持するしかないか」
と言うことでお嬢様は無事連れていかれた。




