クロスカウンター―5・人生について
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ここでは座敷ワラジと座敷娘が向かいあっ
て座っている。しばらく沈黙が続くがとうと
う座敷娘が喋りだす。ただし座敷ワラジはで
かいワラジだ。人が見てなんだと思うような
姿だ。ちなみにこっちは座っているかもわか
らない。
座敷娘「ああもう何やってるのよ。あんた
は状況見ただけじゃわからないからちゃん
と説明してよ」
詳しい説明を要求する座敷娘。それに対し
て喋りだす座敷ワラジ。
座敷ワラジ「実はにょー・・・・・・」
何が起こったか説明する座敷ワラジ。それ
を静かに聞く座敷娘。
座敷娘「なるほどね。でもそれでは解決は
まだしてないわよ」
座敷ワラジ「えどうしてにょー」
座敷娘の言ったことに驚く座敷ワラジ。
座敷娘「それは条件付けが変更されたから
よ」
座敷ワラジ「どういうことだにょー」
言ってることが理解できない座敷ワラジ。
座敷娘「それは例の言葉を聞くと今度は拳
が痛み出すはずよ」
座敷ワラジ「えーそれは勘弁して欲しいに
ょー」
座敷娘「原因はやりすぎね。まあ人に危害
を加えるワラジでなくなったからよかった
じゃない」
座敷ワラジ「まあそうかにょー」
あら人に危害を加えるワラジ。あら人に危
害を加えるワラジ。あらあら人に危害を加え
るワラジ。
座敷娘「クックックッ」
座敷ワラジ「どうしたにょー」
座敷娘「プ、ハハハハハ。ひひとにひとに
危害を加えるワラジ。ワラジって何なのよ
。何それ考えたらおかしいおかしすぎるん
ですけどハハハハハ」
突然笑いだす座敷娘。お腹に手を当てて笑
っている。
座敷ワラジ「そんなこと言われてもこんな
時どうすればいいか対応に困るにょー」
座敷娘「それはね」
座敷ワラジ「それは?」
座敷娘「空気を読んであんたも笑っときな
さい」
かなり無茶な事を言う座敷娘。
座敷ワラジ「えそれはできないにょー無理
だにょー」
困惑する座敷ワラジ。
座敷娘「まあそれが正解ね。どこの世界に
この状態で笑うやつがいるのかしら」
座敷ワラジ「えまさかためしたのかにょー」
座敷娘「どうやら何もわかってないようね」
座敷ワラジ「何がだにょー」
座敷娘「人生とはいついかなる時も試され
てるのよ」
人生について語りだす座敷娘。
座敷ワラジ「人生?」
座敷娘「妖怪もよ」
座敷ワラジ「厳しいにょー」
座敷娘「そうよ厳しいのよ」
座敷ワラジ「うう」
しばらくして。




