パンパカパンー501・どうやらそういう意味じゃないみたいです
果汁が出ない、家宝が出ない、それが犯人
ですか?
声が聞こえた。
過充電は果汁が出ないわけじゃないし、過
放電は家宝が出ないわけじゃないって犯人っ
てどういう事だ。
じゃあ出るんですか果汁も家宝も。
声が聞こえた。
「出るわけないだろう。
そういう意味じゃないのに」
じゃあどういう意味なんですか?
声が聞こえた。
「わかった説明しよう。
過充電とは、電池の容量が100%を超え
てからもさらにエネルギーを詰め込もうと充
電してしまう状態の事だ。
電源をつなぎっぱなしの状態だな。
過充電の状態では電池の正極で使われてい
る材料が設計時の許容量を上回る程のリチウ
ムイオンが放出して劣化が進行しやすくなる
んだ。
つまり駄目って言う量を越えるから、制御
できなくなって使えなくなっていくって事だ
な。
つまりだこれ以上入らないからいいだろう
じゃないわけだ。
劣化した正極材量からはさらに酸素も放出
され、電解液の酸化分解によってさまざまな
ガスが発生するわけだ。
また過充電は単なるガスの発生のみならず
異常発熱等にもなる危険な状態だ。
市場に出回る製品であれば、通常は電池内
部に組み込まれた制御回路の働きによって、
過充電になる前に電池への通電を遮断し、過
充電されないように制御する。
しかし電池の品質や制御回路の性能などに
も依存するため、過充電による電池劣化のリ
スクは存在するわけだ。
リチウムイオン電池を用いた機器の中には
安価な非正規バッテリーや充電器が売られて
いるものもあるが、電池制御の事を考えると
そういうやつは避けた方がいいとわかるはず
だ。
何故なら性能が悪いと言うだけじゃなく危
険な可能性があるからだ。
どいう事かわかったか?」
ただ正極とか言ってますが、構造がわかり
ません。
声が聞こえた。
「ほう構造が知りたいのか、なら簡単に説
明するとだな。
リチウムイオン電池とは、電極にリチウム
化合物を使用し、電解液を介して充放電を行
なう二次電池の事だ。
二次電池とは充電して繰り返し使用できる
化学電池のことだ。
リチウムイオン電池は、正極と負極があり、
正負極の間を微小な孔が多数開いたセパレー
タで絶縁され、電池内が電解液に満たされた
構造をしている。
また電池として機能する最小の構成単位を
セルと呼ぶ。
充電時は負極から正極に向かって電流を流
し、それにより電池内部ではリチウムイオン
が電解液を介して正極から負極に移動し、負
極に蓄積される。
放電時には負極に蓄積されていたリチウム
イオンが電解液を介して正極に移動すること
によって、外部回路では放電電流が発生する。
これがリチウムイオン電池の構造だ」




