パンパカパンー345・まったくどうなるか予想ができないんだにゃー
鈴木「これから話す話は不思議な話で、信じ
てもらえるかわかりませんが」
田中は思った。
なんだこれは、覚えてるかの返答がこれで
いいのか、佐藤を見るが特に反応してない、
これでいいのか、これでいいのだ、いやわか
らないが、どうやら鈴木の話を聞かないと駄
目みたいだな、まさか昔々あるところからは
始まらないだろう。
鈴木「昔々」
田中「何!」
鈴木「いや違う」
田中「ほっ」
田中は思った。
間違えたならしかたない、誰にでも間違い
があるからな。
鈴木「昔々」
田中「何!」
鈴木「いや違う」
田中「これはなんだ!」
佐藤「ああー、ああー!」
佐藤が唸り出した、佐藤が何故? 私はど
うすればいいんだ、鈴木と佐藤に何があった
んだ、こんな二人を相手にしないといけない
のか。
田中「佐藤どうしたんだ!」
佐藤「ぷ」
田中は思った。
まさか壊れたのか?
田中「ぷがどうしたんだ! ぷだけじゃわか
らないぞ!」
佐藤「ぷぷろてくと」
田中「何ぷろてくとなのか?」
佐藤「そそうですぷろてくとです!」
田中「ぷろてくとなんだな!」
佐藤「そうです間違いありません!」
田中は思った。
いきおいで言ってしまった、ぷろてくとっ
てなんだ、さすがに今さら聞けない、どうし
たらいい、そうだ。
私は佐藤の顔を見る事にした。
田中は思った。
これでさっしてくれ佐藤。
田中は実に都合のいい事を考える男だった。
佐藤「んんああーぷろてくとだが」
田中は思った。
どうやら通じたみたいだ。
佐藤「何者かが妨害してるわけだ、それは喋
られたら都合が悪いやつらだ、これでわかっ
たか鈴木」
田中は思った。
通じてると思ったがまったく通じてなかっ
た、こっちを見てる、これでいいんですねっ
て言いたいんだなそれはわかる。
私は指を立てる事にした、もちろん中指じ
ゃない、そんな事したら人間関係が大変だ、
もちろん小指でもない、それは意味不明だ、
そう親指だ、私を親指を立てた、それを見て
どうやら佐藤もわかったみたいだ、なら今度
はこっちの番だ。
田中「鈴木昔じゃない昨日だ! 昨日って言
う字はどう書くんだ思い出すんだ!」
鈴木「きのうきのうああー駄目だきのうの字
が思い出せない」
佐藤「なんだと! 鈴木そんな事でいいと思
ってるのか? おまえはそれでいいのか?」
田中は思った。
佐藤が切れた? なんでだ、いやまずいな。
田中「鈴木別に昨日って字は書けなくてもい
いんだぞ」
佐藤「えーーー」
田中は思った。
佐藤のこの反応はどういう事なんだ。
田中「佐藤勘違いするな、鈴木昨日だ昨日の
事を思い出すんだ、思い出しやすいように字
の事を言ったが、昨日の事を思い出せばそれ
でいいんだ、それでいいんだよ」
鈴木「きのうの事きのうの事ああー! ああ
ー!」
声が聞こえた。
まったくどうなるか予想ができないんだに
ゃー。




