パンパカパンー321・〇〇がいるんだにゃー
田中は思った。
今日は調子が悪いのか? まあ確かに信じ
られない話だからな。
佐藤「あっ間違えました」
田中「何を間違えたんだ」
佐藤「替え玉じゃなく影武者です」
田中は思った。
影武者たしかに偽物だが、意味がわかって
るのか?
田中「どうして影武者なんだ」
佐藤「だってかっこいいですよね」
田中は思った。
これはあかん、佐藤は勘違いしてるよ、何
に佐藤はシャドー侍と勘違いしてるよ、これ
は暗黒の力を持った侍だよ、でも影武者は、
おとの様の身代わりだよ、全然違うよ駄目だ
よ、ただし命は狙われるけど、美味しい思い
はできるんだけどね、憧れるものじゃないよ。
田中「影武者ってとのさまのやつだぞ」
佐藤「とのさまって言えば、よきにはたらけ
ですね」
田中「それを言うならよきにはからえだ」
佐藤「あのーどういう意味ですか?」
田中「どういう意味確か、ああそうだ好きに
してってやつだな」
佐藤「そうだったんですね、とのさまも好き
なんですね」
田中は思った。
何の話だよ、好きって何がわからないよ。
田中「まあそうだな、とのさまだって好きな
事はあるな」
佐藤「ですよね」
田中は思った。
まさか今の会話で通じるとは驚いたよ。そ
れより今の会話で何がわかったんだよ、何も
わからないよ、ちょっと怖いよ、鈴木の話に
戻すよ。
田中「鈴木がどうなったか考えられる事は二
つだと思うんだが」
佐藤「二つもあるんですか?」
田中「今の所は二つだな、まず何もかも記憶
がなくて、記憶の空白がある放置プレイ」
佐藤「放置プレイなんですね」
田中「そうだな喜んでるかわからないが」
佐藤「喜んでるかもしれないんですか?」
田中「人って言うものは、何を考えてるかわ
からないからな、そんな事でも喜ぶのもいる
だろう鈴木はどうかわからないが」
佐藤「結局わからないんですね」
田中は思った。
わかるわけないよ、テレパシーなんかない
だよ。
田中「当然わからない、もう一つは全て記憶
があって気がついたら家にいたって放置プレ
イだな」
佐藤「なんで放置プレイなんですか?」
田中「放置されたらみんな放置プレイだろう」
佐藤「なるほど、道に転がってるペットボト
ルは」
田中「放置プレイだな、ただし」
佐藤「ただし、何かあるんですか?」
田中「ペットボトルが喜んでるかわからない
からな」
佐藤「確かにそうですね、じゃあ捨てたやつ
はどんな奴ですか?」
田中「捨て奴かそうだな、たぶん変態だな」
佐藤「変態ですか?」
田中「それはそうだろう、ペットボトルを放
置して喜んでるんだからな」
佐藤「なるほどそういう事ですか、結構変態
がいるんですね」
田中「いるな変態が、見た事あるからな」
佐藤「そうなんですか?」
田中「ああ嬉しそうにペットボトルを置いて
行ったからな階段で、あれはそうとうな変態
だな」
佐藤「階段ですか怖いですね」
田中「怖いな、関わりたくなかったな」
声が聞こえた。
変態がいるんだにゃー。




