パンパカパンー320・今〇〇〇に気がついたんだにゃー
田中は思った。
おかしい違う、これはまさか別人なのか?
じゃあ誰なんだ、いやそれはまだわからない
だいたい簡単にわかったら苦労しない。
田中「おまえ佐藤じゃないだろう」
佐藤「何を言ってるんですか佐藤ですよ」
田中「いや私の知ってる佐藤はもっとおかし
い、おまえはまともすぎるんだ」
佐藤「まともすぎるまさかそんな事が、ちっ」
「ダッダッダッダッダッ」
佐藤をあらため、佐藤もどきは走りだした。
田中「待て」
だが佐藤もどきは止まらない。
「ガラッ」
佐藤もどきは窓を開けた。
田中「おいここは三階だぞ!」
「ニタッ」
佐藤もどきは笑った、その後窓から飛び降
りた。
「グシャ」
田中「何がしたかったんだ? バカなのか?」
佐藤もどきは、窓から落ちて倒れた、いっ
たい、あの笑いはなんだったのか? こんな
高さから落ちたら足が折れててもおかしくな
い、まさか俺が追い込んだのか、いやそんな
はずはない、追い込まれても3階からは飛ば
ないそれなら自殺じゃないか、自殺なのか?
俺が追い込んだのか、俺はやっちまったのか
だとしたらどうしたらいいんだ、だが。
田中「なんだ」
佐藤もどきはゆっくりと立ち上がった。
田中「ばかな!」
その後何事もなかったように走って行った
やはり人間じゃなかったみたいだ、なんて事
を考えてしまった、まさかな、だが油断でき
ない。
田中「おまえ佐藤じゃないだろう」
佐藤「何を言ってるんですか佐藤ですよ」
田中「いや私の知ってる佐藤はもっとおかし
い、おまえはまともすぎるんだ」
佐藤「どうしたの病気ですか?」
田中「おい人の事を便秘みたいなノリで病気
って言うな」
田中は思った。
どうやら佐藤みたいだ。
佐藤「いやいくらなんでも偽物はないでしょ
どうせなら替え玉って言ってください」
田中「ああそうだなって、何の話だ」
佐藤「何の話、何の話かはわかりませんが、
ちょっと今日は調子が悪いだけです」
田中「やはりそうか」
佐藤「いや思ってませんでしたよね、私だっ
てこんな時に、なんて言ったらいいかわから
ないんですよ」
田中は思った。
その割にはよく喋っていたような、ただど
こかおかしいのも含めて、やはり佐藤だと感
じた、あやつられてたらこんな事はいわない
だろう、それなら洗脳失敗だ、すごいポンコ
ツだ、どうやら佐藤は暴走してたみたいだ、
今大事な事を思いだした、とても大事な事だ
そうだ俺は偽物なんて言ってない、替え玉と
も言ってないが、会話がおかしい、今その事
に気がついた。
声が聞こえた。
今その事に気がついたんだにゃー。




