パンパカパンー283・よっぽど恐ろしい目に遭ったんだにゃー
島国は思った。
よっぽど恐ろしい目に遭ったんだな。
声が聞こえた。
よっぽど恐ろしい目に遭ったんだにゃー。
でも俺の力でなんとかしてあげないと。
そうだ。
島国「そうだ何があっても私が島田さんを
守りますから」
もはや警察の域を超えていた。
大丈夫か島国。
島田「本当ですか?」
島国「本当です」
島田「わかりました。実は寝てたんですが
なんか起きてしまってで起きたら見てたん
です」
島国「見てた犯人がですか?」
島田「犯人違います」
島国は思った。
違うどういう事だ犯人じゃない田中さんい
やいや田中さんの出番は後のはずだ。
まさか?
島田「あーん見ちゃだめ恥ずかしい」
田中「ばかだないつも見てるじゃないか」
島田「そうねじゃあいっぱい見て」
田中「よしいっぱいいっぱいいつもよりい
っぱい見てやるぞガオー」
島田「キャーいっぱい見て」
なんだこれ?
何二人は同棲してるのか?
と言う事はあんな事やこんな事あれそれで
あれどうしてこうなるんだ?
おかしい何かがおかしい。
そうだおかしいこの島国の目はごまかせな
いぞ。
じゃあなんだ何が見てたんだ。
そうか。
島国「それはネコが見てたんですか?」
島田「ネコじゃないです」
島国「じゃあ犬ですか?」
島田「犬でもないです」
島国「あのーじゃあ何が見てたんですか?」
島国は思った。
まさか本当に田中さんなのか?
島田「わかりません目が一つでした」
島国は思った。
目が一つ田中さんは目が二つだな。
片目をつぶった田中さんいやそれならそう
いうはずだ。
島国「目が一つえそれだけですか?」
島田「いえ目が一つがもう一ついました」
島国「ああー目が一つがもう一つですか」
島国は思った。
なんだこれ?
変わった人とは思ったがまさか不思議ちゃ
んちゃんって歳でもないから不思議さんな
のか?
ああ単なる美人の知り合いならそれでいん
だが今は困るな。
島国「あのーそれじゃわからないのでもう
少しだけ詳しく言ってもられませんか?」
島田「それはわかりました。見た事もない
目が一つのよくわからないのが二匹私をジ
ッと見てたんです。で私は思わず悲鳴を上
げたんです」
島国「あのそれってなんて言ったらいいか
えー・・・・・・おおばけとか言うやつで
すか?」
島田「そそうですそれです」
島国「ええー」
島田「どうしたんですか?」
島国は思った。
どうした?
どうしたもこうしたもああしたもそれした
もやましたもそでのしたもうしのしたもな
い。
なんだこれはおばけの話なんて聞いてない
よ。
警察はおばけの事は対応できないんだけど
坊主とかえくそ・・・・・・なんとかじゃ。
ちょっとまてからかわれてるのか?
違うなここはそんな場面じゃない。
だいたいこんな時間に警察に来て話す事じ
ゃないな。
遅くなるだけだしな。
それに何か大事な事を忘れてないか?
島国「そうですね。でどうなったんですか
悲鳴を上げたら」
島田「ああ逃げました」
島国「逃げたどっちの方ですか玄関ですか
それとも窓ですか?」
島国はおばけと言う事を考えない事にして
人間として考えるようにした。
島田「それが後ろを向いてああ田中さんの
部家かわかりませんが隣の部家にいきまし
た」
島国「なるほどで何故わからないんですか?」
島田「それは田中さんが隣の部家としか言
わなかったのでそういう事ですが」
島国「田中さんとは知り合いじゃないんで
すか?」
島田「田中さんが隣なのは今日初めて知り
ました」
島国「そそうなんですか」
「ニッコリ」
なぜかほほえむ島国。
考えてる事がバレバレだった。
島国は大した男だった。
恐怖を色気で打ち負かしたのだ。
 




