パンパカパンー272・もう終わりなんだにゃー
だが田中は忘れていた。
実はもののけとユリアンがそんな関係じゃ
なかった事を。
田中「俺は風呂に入るから。ああテレビを
見ててもいいぞリモコンはそこにあるから」
ゲンガー「わかりました。じゃあテレビを
見よう」
ドッペン「テレビを見るんですね。でも人
間ってこんなの見て何が楽しいんでしょう」
ゲンガー「それは人間じゃないからわから
ないなまあなんでも経験だな」
田中「おいテレビを見た事がないのか?」
ゲンガー「いえ見てますけど今見てます全
力で見てますそれが何か?」
田中は思った。
テレビってスイッチを入れないで見てるっ
て事は知らないのかどうやって使うか知ら
ない?
まあもののけだしな。
田中「わるかったここのボタンを押したら
テレビがつくから後はこのボタンを押して
好きなものを見てくれ」
田中はスイッチを入れた。
ゲンガー「何かうつりましたね」
ドッペン「あこれを押したらなんか変わり
ましたよ」
田中は思った。
しかたないか相手はもののけだしな知らな
いのが普通だよな。
田中は風呂に入った。
それを確認したドッペンが言った。
ドッペン「いいんですか?」
ゲンガー「ああこれでいいんだ」
しばらくして田中が風呂からでてきた。
田中「ああ風呂はいいな」
「ガチャ」
冷蔵庫を開けて牛乳を取りだした。
コップを出して牛乳をそそいで飲んだ。
田中「ああ風呂上りの牛乳はいいな」
田中は思った。
あいつらおとなしくテレビを見てるな。
おっともうこんな時間か寝ないとな。
田中「悪いけどテレビは終わりだ」
テレビの電源を切った。
ゲンガー「そうですかわかりました」
ドッペン「もう終わりですか?」
ゲンガー「ああ終わりだ」
声が聞こえた。
もう終わりなんだにゃー。
田中は思った。
まだ見たかったのかでも俺も明日も仕事だ
しな。
まあ俺がいない時に好きに見てもらえばい
いな。
田中は服を着替えて歯を磨いた。
布団をしいた。
田中「じゃあ寝るからな電気消すぞ」
「ピッ」
部屋が暗くなった。
田中もさすがにもののけが布団で寝るとは
思ってない。
だから何もしない。
田中「おやすみ」
田中は布団に入った。
ドッペン「うう」
ゲンガー「どうしたの」
ドッペン「眠れないの」
それを聞いて田中の耳が反応した。
「ピク」
ゲンガー「困ったわね」
「ピク」
ドッペン「ママ子守歌歌って」
「ピク」
ゲンガー「じゃあママが歌うからちゃんと
寝るのよ」
「ピクピク」
ドッペン「うん」
「ピクピク」
ゲンガー「ぼうやはよいこだねんねしろ。
物価が高くて大変だ。米も高くて買えやし
ね。でも安心パーンがあるうーうー」
「ガバッ」
田中は起きた。
田中「おまえらの目当てはやっぱり俺のパ
ンか?」




