パンパカパンー173・とんでもない事になってるんだにゃー
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田中は思った。
なんだか佐藤の顔が変わったぞ、まさか本
当に俺は襲われるのか? だったら拳銃を無
効化する方法を考えないとな、さいわいこの
部屋には武器になるものがない、至近距離な
らシリンダーを抑えるって手もある、それか
銃口に何かをつめるかだな、とっさに詰めて
相手が動揺したすきに制圧すればいい、何か
ないか探すが何もない、この部屋では見つけ
るのもと思ったが、俺は自分の持ってるもの
をみた、そうださいわいペンを持ってる、ペ
ンは銃より強しだ、いざとなったら銃口にペ
ンをつめればいい、下手をすると暴発するか
らな、だが大事なのはその一瞬でスキができ
る事だ、逆に距離をとられるのはまずい、さ
すがに手裏剣みたいに飛ばせないからな、だ
が大事なのは、それらをさとられない事だ、
だがその前に確認する必要がある、佐藤が佐
藤かどうかだ、これが大変だ、先に行動でき
たらいいんだが、相手の様子見だからな、間
違いは許されない、結局全て俺は後手で対応
しなければいけない、これがどれだけ大変な
事か? 緊張してきた。
佐藤は思った。
まさかばれたのか? いやそんな事はない
バレるわけがない、だがあれはなんだ、まさ
かあんな事を言われるなんて、偶然だろうか
わからない、だがあの田中さんだ、何を考え
てるかわからないが、何故か何かをしてしま
う人だ、常識の範囲で考えては駄目だ、だが
あれはよくなかった、だがもう遅い、しかた
がなかった緊張してたんだ、人は緊張すると
やばい事になる、そうやって色々とためるの
が本当にまずい、だからやってしまったんだ
だがさいわい音は出してない、とっさだがそ
こはなんとかできた、しかもうまい具合に、
うちわがあったから工作もできた、それも見
られてない、上手く体で隠しながら、相手の
目線を見てたからな、まさかひっかけなのか?
よくわからないが言ってみた、それにひっか
かった、まさかそこまでなのか? じゃあ何
に気がついたんだ、音もない臭いもない、わ
からない、だがそうでなければ、あの発言は
考えられない、そういえば田中さんの顔が変
わった、なんか緊張してるみたいだ、さっき
の発言に対して、何て言うのか考えてるのか?
やはり否定したのはまずかった、まさかあん
な事を言われるとは思ってなかったから、と
っさに言ってしまった、言ってから気づいた
がもう遅い、かえって不信感をいだかせたか
もしれない、さっきから何も言わないのが不
気味だ、なんか又緊張してきた、まだ大丈夫
だがこれも注意しないとな、ロンはまだ倒れ
たままだ、これ大丈夫なのか? だが田中さ
んの言った事もわかる、未知の状態で何かす
るのは危険だ、まあ呼吸はしてるみたいだか
らな、顔色も悪いわけじゃない、まだ問題が
ある、これは報告できないな、なんて言えば
いい、いやロンもわかってるはずだ、これは
内密にするしかないな、だがそれもロンに何
もなければだ、あれば又ややこしい事になる
人が死ねば洒落にならない、いや植物人間で
もだ、そもそもなんで、救急車を呼ばなかっ
たとか問題だらけだ、頼むロン早く目を覚ま
してくれ。
声が聞えた。
とんでもない事になってるんだにゃー、こ
れは何でもないすかしの話が、ありえない状
況により、やばい話になってるんだにゃー、
喜劇いやこれは悲劇なんだにゃー。