パンパカパンー164・明日はホームランなんだにゃー
文章のフォーマットを統一しました。
田中「いや難しいですね」
田村「何がですか?」
田中「いやそうだと思ったのにそうじゃない
人の考える事はわかりません」
田村「何をわけのわからない事言ってるんで
すか?」
田中「やはりそうです、今のも私ならそうは
言いません」
田村「じゃあ何て言うんですか?」
声が聞えた。
じゃあ何て言うんだにゃー。
田中「今はノーコメントで」
田村「結局わからないんじゃないんですか」
田中「いやいきなり言われても困るんですよ
状況も立場も違いますから」
田村「私だってそうですよ」
田中「おや気が合いますね」
田村「又ですか、もうそれでいいです」
田中「それでどうなったんですか?」
田村「なんかどうきがよくわからなくて」
田中「じゃあいきぎれとかめまいはどうです」
田村「何の話ですかCMですか?」
田中「んん単なる思いつきですね」
田村「どうきがわからないので。私もどうし
たらいいかわからないので、テストをする事
にしました」
田中「テストですか、テストは嫌いです」
田村「私も好きじゃないです、でもやるしか
ないんです」
田中「どうしてですか?」
田村「そりゃ人力車をひけるかテストしない
とダメでしょう」
田中「そこからですか?」
田村「いやそこからでしょう」
田中「そうですか、まず年齢とか大事じゃな
いですか?」
田村「えそうですね、高校は出たって言って
ましたね」
田中「なるほど高校を出た、つまり高校の帰
りですか?」
田村「いや確かにそうもとれますが、これは
高校を卒業したって事です」
田中「え高校は出ただけで卒業できるんです
か?」
田村「わかりました、彼女は高校は卒業した
って言ったんです」
田中「おかしいですね」
田村「何がですか?」
田中「普通は担任の教師は進学しないなら、
就職先とかすすめるでしょ、就活中ならわか
りますが、もう卒業してるんですよね」
田村「たしかにそうですね、卒業してすぐ働
きますよね、就活時間もあるし」
田中「履歴書は見たんですか?」
田村「見ましたよ、職業欄はなかったです」
田中「実は進学だったが、ダメで急遽働く事
になった、さすがにそれはないか、その仕事
が人力車ってやはりないな」
田村「なんですか、人力車は選択肢にないっ
て事ですか?」
田村は真剣に聞いた。
田中「違います、どうしてもひきたいって話
と合わないんですよ」
田村「そういう事ですか」
田中「ひいてみたかったとか、やってみたい
ならわかりますが」
佐藤は思った。
レッド田中さんが、まともな事を言ってる
だがここが田中さんの恐ろしいところだ、そ
うまともな事も言うのだ、ロンはそうとうシ
ョックを受けてるはずだ、佐藤はごく自然に
当たり前のように、手から離れたリンゴが落
ちていくように、次のバス停に降りますとバ
スのボタンを押すように、ごくごく自然に、
田中に対して失礼な事を考えていた、だが驚
くべき事に、佐藤はそれを失礼だと思ってな
かった、自分だけが田中を理解してる、真の
理解者と思っていたのだ、恐るべき男佐藤、
やはりおまえしかいない、脱線マンブルーは
おまえしかできない、頑張れ佐藤明日はホー
ムランだ。
声が聞えた。
明日はホームランなんだにゃー。




