パンパカパンー159・あ〇〇はかわいがってもらえないのかにゃー
文章のフォーマットを統一しました。
田中「私は思ったんです、ここはユリアンの
部屋です、それなのに田村さんはコーヒーや
紅茶の場所も知っている、しかもバナナがあ
るところも知ってる」
田村「えまさかそれだけで、ユリアンが私の
愛人だと思ったんですか?」
田中は思った。
それだけ、いやそれだけで充分だろう、し
かもユリアンは女性だしな、男ならまだわか
るが、もちろん変な意味じゃない、弟みたい
にかわいがるってやつだな、決してにいさん
にいさんにいさんってやつじゃない、いや別
ににいさんでもいいけど、どっちかって言う
と兄貴だな。
声が聞えた。
兄貴の方がいいのかにゃー。
何故なら兄貴みたいにかわいがるっていわ
んからな。
声が聞えた。
兄貴はかわいがってもらえないのかにゃー。
田中「それだけって、それで充分だと思いま
すよ」
田中は思った。
どうや俺の推理は完璧や。
田村「実はコーヒーも紅茶も、私がユリアン
にあげたやつなんですよ、それにこのバナナ
も、私が買ってきたお土産ですからね、ただ
彼女は戻ってきませんでしたが」
田中は思った。
なんやつまり、ユリアンの部屋に来たが、
ユリアンはいなかったので、バナナを置いて
帰ったのか? 話としては通じるが、一人の
社員としては入れ込みすぎだな、まさか妹と
してかわいがるってやつか? まあそれは人
それぞれやからな、あのでっかいユリアンが
妹か? 笑うな、いや笑ったら失礼だな、で
かい妹がお兄ちゃんって、ちょっと想像して
しまった。
妹「お兄ちゃん」
兄「ってデカ」
どっちかって言うと姉と弟やな、まあ家族
も色々あるしな、だがこのままでは兄妹が大
変な事になりそうだな。
妹「いやだなお兄ちゃん私さつじゃないよ」
兄「あごめんな、兄ちゃんついさつと間違え
ちゃった、めんごめんご」
これだな、これで兄妹は仲良くできるはず
だ。
田中「ユリアンと田村さんの関係とは、どう
いう関係なんですか?」
田中は思った。
まさか親戚のおじさんなのか? いやそれ
なら父親が黙っていない、俺も黙っていない
たぶん佐藤も何か言うはずだ、早くいってよ
とか。
佐藤「早くいってよ~」
佐藤「早くいってよ~」
だめだ笑ってしまうこらえないと。
田村「それを聞くんですね」
田中は思った。
そりゃ聞くやろう、わからんから、だめだ
笑いが。
田中「んん、んん」
田村「どうしたんですか?」
田中「いえなんでもありません、それは必要
ですから聞きますよ」
田村「では昔昔あるところに」
田中「またですか、そのネタはもういいです」
田村「わかりました、ではこれでどうですか?
昔昔の事じゃった、そこにはじいさんとばあ
さんがすんでおったそうじゃ」
田中は思った。
またなのか? でもこれは違うな、どうな
るか様子を見てみるか? 佐藤も何も言わな
いしな、ダメだ佐藤の顔が見れない。
田村「ばあさんが道を歩いてる時じゃった、
ばあさん「なんじゃこれは、じいさんじいさ
ん、おーいじいさんちょっと来てくれよ」、
じいさん「なんじゃーばあさんーどうしたん
じゃー」、ばあさん「じいさんよ見てくれ、
こんなもんがある」、じいさん「なんじゃこ
りゃ、なんでこんもんがあるんじゃ」、ばあ
さんとじいさんが見つけたのは、宇宙船だっ
たそうじゃ」
田中「ちょっとまってください」
田村「おやどうしたんですか?」
田中「日本の昔話と思ったらSFじゃないで
すか?」
田村「おやSFはお嫌いですか?」
田中「いや好きですけど」
田村「ではまだ続くので聞いてください」
田中「えあわかりました」
田中は思った。
実は俺はじいさんとばあさんが、どうなる
かすごく気になっていた、だが立場上止める
しかなかった、さいわい佐藤の動きはない、
どうなるか聞いてからでもいいか? 佐藤も
どうなるか気になってるかもしれないな、俺
は話を聞く事にした。